伊藤さとしのプライムフィッシング。その日その釣り場で最良の釣りを目指す。今月のテーマは「グルテンを使ってみよう。」昨今は両ダンゴからいきなりウドンセットに切り替えてしまいグルテンを触ったことがないなんて人もいるとかいないとか。そこでグルテンの基本をもう一度ここでおさらいしてみよう。今回はグルテンの3原則(使用上の注意)について。
グルテンを小出しにする具体的な対策
「そう。そして乾燥。これも経時変化に関係する部分だけど、要は保管方法だよね。
基エサは外気に直接さらさずに保管して、使う分だけを小出しにする。
ただし小分けしたエサに対しても、風や直射日光にさらさないなど細心の注意を払う。そして分量。」
小さな計量カップを使って正確に計る。そういうことですよね?
「まあ、そうだけど、それをやったとしても誤差は生じてしまう。具体的な対策って分かる?」
・・・・・。
「では聞くけど、粉と水だとどちらが計量しやすいかな?」
それは水ですよね。水平の所におけばほぼ正確に計れます。
「そうだね。つまり水のほうが微調整しやすいよね。では粉は?」
粉のほうが厄介ですよね。カップですくい取るとか、上から注ぐなどで実際の分量が異なってしまいますからね。
「そういうこと。しかも水のように断面が平準にならない。」
ではどうすれば?
粉を正確に量るには?
「エサ袋からカップに入れる際は、常に同じやり方にする。そしてカップのふちを固くまっすぐな物(割りばしとか)でなぞるようにすり切る。」
つまりカップに山盛り気味に注いだら、ふちのラインで削ぎ落してしまうわけですね。
「そういうこと。つまり粉は常にカップに対して1にして、カップの大きさで分量を決めれば、その後も同じエサを作ることができるよね。」
比率が異なるブレンドにする場合はどうすればいいのですか?
「それに応じたカップを用意すればいい。たとえば10、20、30㏄を1つずつと50、100㏄を1つずつ。これだけあればたいていのブレンドは作ることができる。」
でもそうなると、粉に対しての水分量を計算するのが面倒ですよね?
粉と水の計算式
「そのくらいは頭を使おうよ!まずは比率を決める。粉は常に1にして、それに対して水が何割なのか。」
つまり粉1対水0.8の比率の場合、粉が50㏄なら水は40㏄になりますね。
「そういうこと。つまり粉の㏄分と水の比率を掛け算すれば、おのずと水の㏄値が計算できる。」
でも75㏄とか半端な数値をカップで計測するのは面倒ですね。
「水分量なら水平な所で測ればどうにかなるよね。でもそれを粉でやろうとするともっとアバウトになる。」
であれば、やはり100㏄以上は測れる計量用の注射器があると便利ですね。
「まあそうだけど、カップの目盛をよく見て計れれば、ほぼ正確に計れるでしょ。」
次回も「グルテンを使ってみよう」です。
<週刊へらニュース 伊藤さとし/TSURINEWS編>
加須吉沼