立春が過ぎ、これからビッグイベントの巣離れ~乗っ込みの季節を迎える。水温が上昇すると手軽に楽しめる公園内の魚も動きだす。埼玉県北本市にある北本総合公園の池は、定期的に新ベラが放流されている。そのため公園釣り場のなかで、トップクラスと言えるほど魚影が濃いぞ。
北本総合公園の概況
埼玉県には公園内にヘラを放流した無料釣り場が多い。そのなかでも同池は1、2を争うほど魚影が濃い。
毎年、秋に日本釣振興会埼玉県支部による家族釣り大会が行われ、その時にヘラが放流されている。
また、クチボソやモエビなどが生息しているため、子どもにも手軽に小物釣りが楽しめる。ピクニックを兼ねたファミリー釣行に好適。
園内にはテニスコートや野球場、サッカーのグランドなどがあり、休日は試合が行われているので、釣りの合間に観戦もできる。
駐車場は無料で7時30分に開門するが、公園内でイベントがある場合は早めに開門することも。17時30分に閉門。
自動販売機が園内にあり、昼は地元のパン屋さんが管理棟で出張販売に来る。
釣りポイント
北側
ポイントとして人気があるのは、北側出っ張りの西寄りにあるヤナギの木付近。ここは正面から太陽が上がるので午前中は暖かい。
連日のようにエサ打ちが行われているので居着きの魚が多い。
宙、底とも好みの釣り方で楽しめる。竿7尺前後の底釣りで釣果を上げる人がいるが、宙、底釣りともに12尺前後を使用したほうがアタリは多い。
東側
東側は吹き溜まりになるので、底に枯葉等が沈んでいるためタナ取りは慎重に。
バランスの底釣りでもいいが、確実に釣果を上げるのであれば段差の底釣りがお勧め。段底の場合は下バリトントンから入り、ウキの動きを見て下バリをズラしていく。
南側
南側は夏場の人気ポイントで冬場は日が当たらないため、入る人が少ない。魚は着いているので南風が吹く日は狙いめ。
トイレ前から東寄りにある吐き出し寄りに魚が着いている。冬場は沖めに魚が着いているので、底釣りの場合は15尺前後、宙釣りは13尺前後の竿を使うといい。
宙釣りの場合、他のポイントと比べるとエサ打ちが行われていないのでアタリ出しが遅い傾向がある。
宙釣り釣り方とエサ
道糸0.6~0.8号、ハリス0.35~0.4号上8~10cm下35~60cm、ハリは上がバラサかセッサ6~7号、下へら軽玉鈎かリグル2~3号。ウキは全長20cm前後。
グラスムクトップのほうが小さいアタリがキャッチできるので、今の時期は適している。
エサはウドンセット。バラケは粒戦細粒100㏄+バラケマッハ600㏄+水200㏄。
別ボウルに小分けし、手水で調整する。食わせは感嘆10㏄+水10㏄で作りポンプ出し。バラケを表層で抜き、食わせだけの状態で待っていたほうがヒット率が高い。
段差の底釣り
道糸0.8号、ハリス0.3~0.4号で上10~15下35~50cm、ハリは上がバラサかリグル6~7号、下タクマ3~5号。ウキは全長30cm前後でPCムクか細パイプが適している。
バラケは段底400㏄を水100㏄で作る。別ボウルに粒戦100㏄を水50㏄で作り、バラケ具合を見ながら合体させていく。
食わせはハリスを張らせる意味で力玉ハードⅡ がいい。半分にカットしたものも効果的。
基本的にバラケが抜けてからのアタリを狙うようにする。食いが渋い時は、バラケが落ちてから4~5分待ってからアタリが出ることもある。
<週刊へらニュース 山野正義/TSURINEWS編>