タチウオパターンの青物を攻略するには、タチウオを強く意識したジグ選択、ジャークを行う必要がある。今回、タチウオパターンの基本とともに、テイルウォークのフィールドスタッフ和田勝也さんと訪れた兵庫県明石沖での実釣を通し、同社から発売されたタチウオパターンに先鋭化された注目のロッドを紹介したい。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS編集部・五井)
ベイトタックルでメジロ(ワラサ)
その後、船は状況を見て明石海峡大橋の東側、流心付近に戻った。風波がより強くなり、早上がりの可能性も出てきた。このワンチャンスに掛けるしかない。
和田さんはベイトタックルに戻し、タチウオパターンのほか、通常のワンピッチ、ショートピッチ、ロングストロークジャーク、これらを合わせたコンビネーションジャークでリサーチしていった。
何度目かの流しでついにヒット。相手は潮に乗り、逆舷に向かって突っ走る。左舷大ドモに居た和田さんは、一旦船の真後ろにロッドを突き出し対応。ドラグ負荷値最大8kg、C603/FSLのトルクとパワーで、相手をグイッと左舷に引っ張り込み、見事ランディングを決めた。キャッチしたのはメジロ(ワラサ)。悪天候でタイムリミットが迫るなかの快挙だった。
柔を持って剛魚を征す
しかし、C603/FSLのパワーには驚いた。パッと見はスリムだが、そこはカーボンフルソリッドブランクスの強さ。ジグを跳ねさせない柔軟さと、豪引を受け止めるタフさを兼ね備えており、まさに「柔を持って剛魚を征す」そんなタチウオパターンのコンセプトを体現したようなロッドだ。
なお、タチウオパターンに限らず、青物の活性や食性次第では、ジグが過度に跳ねる動きを嫌うことがある。このようなケースでも、低反発ながらリフティングパワーと200gを超えるジグの重さに負けない操作性を備えた瀬戸内エディションは、威力を発揮してくれそうだ。
<五井/TSURINEWS編集部>