年間を通して楽しめるチヌのカカリ釣りだが、秋のシーズンは中・小型を中心とした数釣りができる。エサ取りも活発な時期だが、チヌのアタリも多く、入門者にも最適な季節といえる。そこで今回のつり作戦はチヌカカリ釣りのハウツウを徳島の名手・正木義則さんに解説いただいた。短ザオに出る繊細なアタリと強烈な引き。ぜひこの記事を参考にチヌカカリ釣りに挑戦してほしい。
カカリ釣りの釣り方
さて、実際の釣りだが、一連の流れとしてはダンゴにさしエサを入れ、投入~着底。着底後30秒ほどでさしエサが出る。さしエサを浮かさずにアタリを待つ。30~40秒アタリがなければ潮下にゆっくり50cmほど動かして止める。アタリがなければ回収~ダンゴにさしエサを入れて打ち返す。
アタリのとり方
アタリの取り方の基本は、さしエサが止まっている時は前アタリがあっても十分に食い込ますため、次の本アタリで掛けアワせる準備をする。誘い途中のアタリは即アワセ。向こうから食いにきているのでしっかりハリ掛かりする。
穂先に現れるアタリは千差万別で、弱々しいアタリもあれば、ガツンとしたアタリ、穂先がいきなり入るアタリもある。またエサ取りのアタリもあるのでチヌアタリを見極めるのは、なかなか難しい。なので、はじめは何でもアワせてみて、釣れた魚を見てそのアタリを思い出し「この魚は、あの感じのアタリだったんだ」と、アタリを覚えていくようにすると、チヌアタリに一歩近づけるようになる。
アワセ方
アタリがあったら大きくアワせよう。アワせるといっても、真上にサオを上げるのではなく、少し斜めに「肩の横側」くらいの角度でアワせると掛け幅が大きくなり、魚のハリ掛かりがよくなる。魚が掛かったら後は、慌てないでゆっくり魚の引きを味わいながら上げる。
最後に、波静かな湾内の釣り場が多いカカリ釣りだが、必ずライフジャケットを着用して欲しい。また、タバコを海にポイ捨ては絶対ダメ、その他マナーを守って安全に、チヌの数釣りが楽しめる秋にチヌカカリ釣りを満喫して欲しい。
<週刊つりニュース関西版 正木義則/TSURINEWS編>