大阪湾泉南エリアで【豆アジングを楽しむ方法】 シーバスに要注意?

大阪湾泉南エリアで【豆アジングを楽しむ方法】 シーバスに要注意?

沿岸では年々アジングが難しくなる。釣れる期間も短い。そして、夏の豆アジは、大阪湾沿岸では姿を消したかに思われた。しかし、この夏はアンダー10(テン)の群れを発見。こうなると豆アジともいえない豆々アジだが、10cm級のアジも釣って楽しい。泉南で見つけた群れの姿と、傾向をレポートしたい。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

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井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

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大阪湾泉南の豆アジ釣り

泉南で新子の群れ発見した。2022年8月上旬くらいだ。常夜灯下で見えている群れがいてサバかな?イワシかな?アジかな?と思いながらアジングで探っていると、アジが食ってきた。

大阪湾泉南エリアで【豆アジングを楽しむ方法】 シーバスに要注意?豆々アジ(提供:TSURINEWSライター井上海生)

群れの密度は、序盤はサバ優勢だったのが、真夏の後半はアジ優勢になっていった。ただこの傾向は参考にしかならないだろう。サバだらけになるタイミングもどこかである。またそもそもサバとアジを釣り分けるのは難しい。

しかしそれでも、続く温暖化と黒潮大蛇行により沿岸からは姿を消したかと思われたアジが見つけられたのは救いである。同じ場所で育ってくれたら、今は10cm級でも、冬には尺級になる可能性もある。

プランクトンパターン攻略法

アジは泉南の漁港、そこら中にいるので、場所は問わない。ただ、常夜灯下で投げた方がいいのは確か。というのも、明らかなプランクトンパターンである。光で光合成して増殖する植物性プランクトンを主に食べているので、その光の下で釣った方がいい。

リグ

大阪湾泉南エリアで【豆アジングを楽しむ方法】 シーバスに要注意?アンダー10のアジングリグ(提供:TSURINEWSライター井上海生)

詳しく説明すると、ジグヘッドは非常にふところが狭い。また、一般的なアジングジグヘッドとは違い、クローズドゲイブ。ハリ先が閉じ気味。極端に捕食する力が弱く、ハリ先が開いていてはその分の幅を吸い込みきれない豆々アジに合わせた設定だ。さらに、ワームもかなり小さいものを使っている。そして小さいだけでなく、マテリアルもやわらかい。吸い込みやすい。

ほとんどはこのリグで、ウェイト、レンジをかえながら釣った。基準となるのは、静穏な漁港内で、0.6gくらいのヘッドだろうか。0.4gだと深いレンジに送り込めず、またフワフワさせているあいだに別の魚が食ってしまう。

ヘッドウェイトと共に気をつけたいのが、ワームの硬さだ。硬いワームには、とことん食わない。メバル用の1inch以下のワームも使ってみたが、まったくハリ掛かりしなかった。やわらかいマテリアルのアジングワームで釣ろう。

キワのシーバスに要注意

どの漁港でもそうだが、常夜灯の足元にはシーバスがついている。私が釣っている漁港でも60cmくらいの中大型がうようよいた。アジがベイトなのかはっきりとしないが、たまに何を追い掛け回している。そして釣ってくる途中のアジを明らかに見ていることもある。

アジングをしていて何が危険かと言うと、バラシと、大型魚のスイッチオンだ。これで徹底的に食わなくなる。シーバスに捕食のスイッチを入れないように、あるいは最初に足元に影を落として、釣り人の姿を意識させた方がいいかもしれない。

ちなみに、ためしに釣ったアジを泳がせして、シーバスが食うか試してみたが、その前にアジが死んだフリをして水面にプカーと浮いてしまった。おもしろいものである。

大阪湾泉南エリアで【豆アジングを楽しむ方法】 シーバスに要注意?足元のシーバスにご注意(※春に釣った魚です)(提供:TSURINEWSライター井上海生)

今年は秋のアジングにも期待

豆アジはひとしおごとに大きくなる、といわれる。しかし、この豆々アジ、どういうわけかまったく大きくならない。たまに年中豆アジの漁港があるが、ここもそうかもしれない。

けれども、このうだるようだった夏の暑さの中、泉南という限られたエリアではあるが、やはり潮通しのいい場所ではアジが見つけられたのは嬉しい。大阪湾奥でアジング難民になりかけているアングラーには、秋への期待も込めて、今から泉南を勧めたい。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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