7月18日、三連休最後の日に奈良県十津川村の渓流へ行ってきた。今回は新規開拓で初めての谷へ冒険釣行に行ってきたので、この時の様子をレポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター奈良鱒兵衛)
釣りの前に昆虫採集
7月18日の日付がかわったころに自宅を出発。十津川村へ入るには少し時間が早いが、夏らしくカブトムシの様子をうかがおうと早く出ることにした。長年十津川村へ通い詰めるうちに、カブトムシが集まる木々のマイポイントも増えて、この時期は昆虫採集も楽しみになっている。
期待通りにカブトムシとクワガタを発見、私にとって昆虫採集の時間も釣りで魚とやり取りをする時間も何か共通するものがありとても楽しい。この日もカブトムシの発見でテンションを上げて十津川村へ向かうことにした。
初めての谷を冒険
今回は前々から地図などで調べて気になっている谷がいくつかあり、そのうちの一つを冒険しながら釣り上がろうと計画していた。その谷は五條市から十津川村方面に向かうと、有名な谷瀬の吊り橋を少し過ぎた辺りに十津川本流の右岸から流れ込んでいる。国道が走るのは左岸で、この谷に入るには道がなく本流の浅い場所を選んで渡らないと行けない。本流の左岸に車を止め準備をすることにした。
ウエットウェーディングスタイルに着がえ、ロッドやリールにロープなどバックパックへ入れて河原へ向い、本流の様子を見ることにした。数日前に降った雨の影響もそれほどなさそうで、難なく渡れそうだ。
時計を見ると6時前、本流を渡り隠れ谷になっている谷の入口でタックルの準備をすることにした。今回は高巻きなどでロッドをしまうことも想定して4ft8inchの3ピースのパックロッドにナイロンの4lbを巻いた2000番のスピニングリールをセット。ルアーはミノーの5cmで、カラーはチャート系を選んだ。
最初は浅場が続き気配なし
初めての谷で情報はほとんどないが、天候の変化には気を付け無理な渡渉はしないで楽しもうと思う。早速歩いて行くが、しばらくはかなり浅くこの辺りは釣りにならないので先へ進むことにした。
少し進むとルアーを通せそうな水深のあるポイントが出てきた。期待と不安でルアーを通して魚の反応を見るが、ここで反応は得られなかった。しばらくは浅場が続き時折水深のあるポイントが現れる程度で反応がない状況が続いた。
次第に渓相がよくなりアマゴ登場
1時間ほど歩いたころ、次第に渓相がよくなり瀬や落ち込みに小さいが淵も出てきた。そして小さな淵でようやくチェイスが!ヒットしたのは12cmほどと小さなアマゴだ。小さいが天然のアマゴがいることは証明されかなりテンションが上がる。アマゴにはヒットしてくれたことに感謝してリリースした。
この辺りから時折魚が足元を走る様子もよく見るようになってきたが、なかなかヒットまで持ち込めない。掛かっても掛かりが浅いのかバラシも多く難しい。そして少しした水深のあるポイントで次に手にしたのはカワムツだ。釣れないときはカワムツでも嬉しいものだ。
さらに少し上がったポイントでヒットするが、引きは弱く黒っぽい魚体で手にしたのはアブラハヤだ。ここで少し腰を据えて休憩することにした。改めて大自然を感じながら頂くコーヒーは最高に美味しく癒やされる思いだ。遠くで私の様子を伺っている鹿を目にするがこれには妙に緊張してしまった。そんな鹿も何処かへ去っていき、私も釣りを再開することにした。