波止に初秋の風が吹くと、大阪湾ではタチウオ祭りが始まる。今年もお盆明けごろから釣果が上向きはじめ、好調に釣れだした。このタチウオシーズン開幕に合わせて、テンヤの引き釣りをピックアップした。解説はこの釣りのエキスパート・谷垣泰司さん。タックルから釣り方まで、知りたかった引き釣りのあれこれを解説してもらった。ぜひ本稿で予習し、短いタチウオの時合いを効率的に攻略してほしい。
暗くなったら焦らず・・・
暗くなるにつれてタチウオは浅いタナに浮いてくるので、カウント数をかえながらアタリのあるタナを探していく。アタリがあった同じカウントのレンジを探れば、アタリが続くことが多い。
ガツンと一発で乗ることもあるが、タチウオは食うのが下手なので、なかなか一発では乗ってこない。最初コンコンとつつきながらテンヤを追いかけてくる。このアタリがあれば、アワせずそのままゆっくり巻き続けよう。そうして、その後大きいアタリがあれば、サオをあおってアワせる。
ショートバイトやアタリがあるのに乗らない場合、トレーラーフックを付けるとフッキングがしやすくなるので、用意しておくと釣果に差が出る。
日が落ちて暗くなると足元まで追ってくるようになるので、テンヤを回収する前に足元で止めて少し待ってやろう。これで掛かることも多い。
取り込みは、タモだと網が切られるので使えない。引き抜きで上げるのがいいと思う。魚が大きいとギャフなど使う場合もある。
食べて美味しいタチウオ
タチウオはお刺し身、塩焼き、煮つけと、いろいろ食べ方があるが、三枚におろして皮をバーナーで炙った、刺し身の炙りがおいしく、特にお勧め。
塩焼きは、三枚におろして適度な大きさにして串にまるく刺し、塩を振って焼くと食べやすくおいしいので、ぜひ試してほしい。
<週刊つりニュース関西版 編集部/TSURINEWS編>