波止に初秋の風が吹くと、大阪湾ではタチウオ祭りが始まる。今年もお盆明けごろから釣果が上向きはじめ、好調に釣れだした。このタチウオシーズン開幕に合わせて、テンヤの引き釣りをピックアップした。解説はこの釣りのエキスパート・谷垣泰司さん。タックルから釣り方まで、知りたかった引き釣りのあれこれを解説してもらった。ぜひ本稿で予習し、短いタチウオの時合いを効率的に攻略してほしい。
テンヤの選び方
まずはテンヤの選び方。各メーカーからいろいろ出ているが色、形は自分の好みでいいだろう。メーカーによってサイズ、重さは異なるが、今回は私が愛用する『快適波止タチウオテンヤ/DAIWA』SSを例に説明したい。
このテンヤにはサイズが6種類、SSSS(5.5g)、SSS(8g)、SS(11g)、S(15g)、M(19g)、L(23g)がある。潮の流れが速いときにはMやLを使うこともあるが、Sサイズを基本に、ゆっくり巻きたいときはSSやSSS、浅いタナを巻きたいときはSSSSを使う。
またプラスシンカー0.3、0.5、0.8、1号で潮の速さ、タナの深さに合わせてテンヤをかえずに簡単にウェイト調整ができる。
タナがブレずに初心者から上級者まで使いやすい、チャター付きテンヤもある。引き抵抗がブルブルと手元に伝わるので初めての人でも分かりやすいうえ、アピール力のアップが狙える。
また、チャターが抵抗になるので浮き上がりにくくレンジのキープがしやすいので、特に初心者におすすめだ。
ロストをする場合もあるのでテンヤ、ウェイトは2~3個は余分に持っていきたい。
サオの選び方
サオは専用ロッドもあるが、シーバスロッド、エギングロッドの8~9フィートのものが使いやすいだろう。
リールは2000~2500番のスピニングリール、ラインはマーキングがあるとタチウオに切られやすいので、単色のPEライン0.8~1号がおすすめ。リーダーはフロロカーボンラインの2.5~3号を1ヒロ程度、結束はFGノットや電車結びなどで。リーダーの先にはテンヤ付属のワイヤーリーダーを取り付ける。
そして、この釣りにおいて欠かせないのが、発光体だ。
テンヤ自体にセットするタイプはケミホタル25を取り付ける。テンヤに取り付けない場合は、ワイヤー上部にケミホタル50~75をセットすれば、タックルは完成。