夏の波止を代表する釣り物といえば、マダコである。特に梅雨明けからは300gほどの新子サイズが数釣れるとあって、人気のターゲットである。今週のつり作戦は、この波止のマダコをピックアップした。解説はタコキングこと中谷英明さん。エギを使ったオクトパッシングの基礎を解説してもらったので、ぜひこの釣りに入門し、仕留めたタコでたこ焼きパーティーを楽しんでほしい!
オクトパッシング概要
防波堤などの陸っぱりでタコエギを使用したマダコ釣りが、オクトパッシングと呼ばれる釣り方だ。
足場のいい漁港や波止などの場所で、意外と簡単においしいマダコが釣れてしまうオクトパッシングは、釣り方も道具もシンプル。
初心者や女性、子供などキャスティングが苦手な人も釣れるのが波止タコ釣りのいいところだ。
兵庫・明石では、夏になると沖はマダコ釣りの船で大渋滞かと思うほどのにぎわいをみせる。
ただ、船のマダコ釣りはシーズンが終わるとマダコを狙っての出船がなくなるためできなくなるうえ、時間が限定されてしまう。
なにより船を予約したりしなければならず、釣り入門者にはハードルが高い。
それに比べて波止や漁港などのマダコ釣りは、一年を通して楽しむことができる。また、船と違って時間も関係ないので、好きな時間帯に釣りに行くことができる。
そのため、夜に捕食で活発に動きまわるマダコを狙うことができるのだ。
仕事が終わってから短時間勝負でも楽しめる。
あまり知られていないと思うが、実はマダコは一年中釣れるターゲット。
例えばアオリイカは大型が釣れる春イカ、数釣りができる秋イカが2大シーズンといえるが、マダコは数釣りができる夏タコ、大型が釣れる冬タコが2大シーズンとなる。
マダコが1番数多く釣れるシーズンは、新子サイズがよく釣れる6月後半から9月ぐらいまでの夏タコだ。
マダコ釣り入門者がマダコ釣りを始めるのに一番いいシーズンとなる。
特に梅雨が明けた後から数釣りが本格シーズンに入る。
11~3月の冬タコは活発には動かず深場に移動するので、数は激減するが大型の1kgアップサイズが釣れる。ただし、なかなか釣れないので風邪をひかないように防寒対策は忘れずに。