波止や岸壁の壁面がフィールドのヘチ釣り、落とし込み釣り、さらにテトラや波止の基礎石を探る前打ち釣りに使うエサの代表格の一つ、岩カニを今回採り上げてみたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)
ハリへの刺し方
足の付け根からハリを入れて、甲羅にハリ先だけ出す「横掛け」と、カニの腹側から針を入れて甲羅にハリ先だけ出す「尻掛け」の2種類が一般的。尻掛けはカニの姿勢が安定するので、前打ちに適しているが、カニが弱りにくく、足の動きが良いのは横掛けのほうなので、壁面ぎりぎりに落とすヘチ釣り、落とし込み釣りでは、横掛けをおすすめしたい。
なお、ハリ先はほんの少しだけ出すにとどめ、ハリのカエシ(アゴ)まで出して貫いてしまうと、カニは早く弱ってしまう。魚の反応も悪くなってしまうので注意。
魚の捕食の仕方
最後に参考として、カニエサに見られる魚の捕食の仕方を紹介したい。本命のチヌ、キビレは、カニをいったん口に咥えてから、違和感がなければ噛むようにして飲み込む。丸飲みするのはカンダイやガシラ。ベラやフグなどは甲羅の端から食いちぎっていく。
アワセに失敗した時、残ったエサの具合で、全体が噛みつぶされていたらチヌ、キビレ、甲羅の端が三角形にちぎられていたらベラやフグなどと判断できる。
<伴野慶幸/TSURINEWSライター>