虫エサの中で最もポピュラーなのはアオイソメとイシゴカイだと思うが、そちらは別の機会に触れることとして、今回は高価だが効果も高いマムシ・アオコガネを紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)
長時間生かしておくための注意点
虫エサを長時間生かしておくためには、虫の体表に適温の海水をまとっている状態を保つことがカギとなる。先程触れた海水の入れかえは海中の酸素濃度・水温の両面で効果がある。エサ箱に小分けしたエサも、適度に新鮮な海水に浸け直すと活力を蘇らせることができる。
日差しの強い日は、海水バケツやエサ箱に白いタオルを敷いて日陰に保管することで、容器が高温化しないように気を配りたい。
ハリへの刺し方
最後に、マムシとアオコガネを使う代表的な釣りにおける、エサのハリへの刺し方を紹介する。
ヘチ・落とし込み釣り、ブッ込み釣り
ヘチ・落とし込み釣り、ブッ込み釣りでは、頭の固い部分からハリ先を入れるチョン掛けか、ハリの長さの分だけ虫の体内に埋めてハリ先を出す通し刺しが一般的。
ヘチ・落とし込み釣りでは、ハリ先から下のいわゆる「垂らし」の部分は3~4cm程度でこと足りる。長く垂らしすぎても先の部分だけを食いちぎられて逆効果だ。一方、ブッ込み釣りは、アオコガネを2、3匹一緒にチョン掛けする房掛けにして、垂らしは動き重視で長めにとったほうが魚にアピールする。
投げ釣り
投げ釣りは、30~40m程度までの近投、いわゆる「ちょい投げ」の場合は、先ほどのチョン掛けと同様でもいいが、それ以上の距離を投げる場合は投げる時に針とエサの部分にかかるショックでエサがちぎれないよう、また投げ釣りが持久戦の釣りであることを踏まえて通し刺しにする。
特にマムシの場合は、針の長さ以上に針のチモトを覆うようにたくし上げるように付ける。マムシは動きが悪いので、臭いとエキスはマムシ、動きはアオコガネ(またはアオイソメ)とダブルで魚にアピールする「アオ・マムシ」というハリの刺し方も効果的だ。
<伴野慶幸/TSURINEWSライター>