フカセクロダイ釣りにおいて多用される「沈め釣り」。今回は、代表的な半遊動と全遊動について解説しよう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・杉本隼一)
沈め釣りの使い分け術
2種類の沈め釣りには二枚潮や食い渋りへの対策のほか、どちらの沈め釣りも中層狙いが可能という共通点もあります。しかし、釣り場の状況や魚の活性によって2種類の沈め釣りを使い分けることが釣果アップの秘訣です。
半遊動が有効な場面
半遊動沈め釣りは狙うポイントの水深が深いときや潮がよく流れるポイントで効果を発揮します。潮がよく流れるポイントでは仕掛けに重さがある半遊動仕掛けの方が水中で安定しやすくなります。
また、クロダイが底から少し浮いている場合などには、ウキ止めの位置まで素早く沈めてからゆっくりと沈めていく釣り方も効果的です。
全遊動が有効な場面
全遊動沈め釣りは狙うポイントの水深が浅い場合や、潮が緩やかなポイントで強さを発揮します。水深がある場合は10mほどの長いハリスを使ったロングハリス釣法で対応することも可能です。
ノッコミシーズンや秋の荒食いシーズンには中層付近までクロダイが浮いてくることもあります。このようなときは全遊動沈め釣りが非常に効果的です。また、抵抗の少なさを活かして特に食い込みを重視したい場面でも活躍します。
<杉本隼一/TSURINEWS・WEBライター>