メバリングのPE本線とリーダーの結束には「FGノット」を推奨する。結束強度が高く保てることだけが理由ではない。今回はFGノットについて、私見を語りたい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)
細イトFGノットの鉄則
0.3号前後の細イトFGノットには鉄則がある。0.6号前後までそうだが、一般的なFGノットの最後の工程である「PE同士の締め込み」、これは絶対にやってはいけない。一回もやってはいけない。
これをやると、摩擦に弱いPEの弱さがモロに出てしまい、手で簡単に引っ張るだけでPE同士の摩擦で切れる。「PEの首が締まる」という言い方もできる。その部分だけ極端に強度が落ちるので、そこで高切れするのだ。
細イトのFGノットは、リーダーと本線の最後の締め込み、2回通すハーフヒッチのエンドノットで終了である。そして2mm程度本線を残してカットする、これが一番強いと思う。
ノットは自宅でゆっくりと
FGノットは難しいノットだ。自宅でかなりゆっくりとやっても、3回も4回も失敗することがある。こればかりは仕方ない。上達にも限度があるし、細イトとなると、どこか運も絡むような気がする(理屈の上でそういうことはないはずだが)。
私は釣りに出かける一時間前くらいにやり始める。それくらい時間の猶予があれば余裕を持って、うまくいけば一発で組めるし、失敗しても何回もチャレンジできる。
ちなみに細イトFGノットを組むときは、リーダーは自分で思うより30cm程度長くした方がいいだろう。失敗で少しずつ短くなることもあるし、釣り場で魚にかじられて先端部分が弱くなることもある。そうなるとカットして使うことになるので、リーダーは長めにとろう。
<井上海生/TSURINEWS・WEBライター>