今さら聞けないカサゴゲームのキホン:ナイロンラインが不向きなワケ

今さら聞けないカサゴゲームのキホン:ナイロンラインが不向きなワケ

カサゴのルアーフィッシングにナイロンラインは非推奨。今後ルアーフィッシングの幅を広げていく上でも、早くPEラインに慣れたほうが良いだろう。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)

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井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

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ショア ソルトルアー

ナイロンラインの特徴

ナイロンラインは、水なじみは比較的良い。比重1.14程度で、スッと水に入っていく。しかし、それ以外には欠点ばかりが目立つ。次の3つのような理由で、推奨できない。

・劣化しやすい
・切れやすい
・感度が悪い

劣化の激しさは、たとえば、1号程度のナイロンラインだと、二釣行ほどすれば、もう使い物にならないはずだ。0.5号だと、一釣行中にぷつぷつと切れるようになる。アジングのリーダーとして使うには特に問題ないが、根魚のカサゴやメバルなどを相手にするには、一般的にあまり良いとはされない。

感度の悪さも微妙な点で、フロロカーボンラインと比べても明らかに魚のアタリが曇った感触になる。カサゴのエサ釣りならば、ナイロンラインを1.5号程度まで太くしてブラクリにエサをセットして釣るのもありだろうが、時に1gアンダーのジグヘッドを使用するルアーフィッシングで、ナイロンラインでは、ほとんどリグの操作感を持って扱うことができない。

もう一つ、悪いところばかり挙げてしまうようだが、吸水率が高い部分もよくない。使っているうちに、イトが水を吸ってブワブワしてくる。そうすると余計に感度が落ちる。

今さら聞けないカサゴゲームのキホン:ナイロンラインが不向きなワケナイロンラインは少し使いにくい(提供:WEBライター・井上海生)

釣行後に切る必要がある

実はナイロンラインは、今でもソルトのルアーフィッシングで使われていたりする。例えば、ボートシーバスがそうだ。ボートがシーバスの着いている位置まで近寄ってくれるので、キャストに距離も正確性もそこまで必要ではない。そういう状況では、わざわざPEラインを使わず、3号程度のナイロンラインを使う方法がある。

しかし、ボートシーバスに使うときもそうだが、カサゴゲームで仮に使うとしても、ナイロンは劣化が激しいため、次の釣行では10m程度切って使わなければならない。

価格という意味で言っても、年間の釣行回数が増えると、あるいはフロロカーボンライン、PEラインに分があるかもしれない。もちろん感度の面でナイロンは、PEラインやエステルラインには敵わない。

カサゴゲームはPEライン推奨

ナイロンラインをソルトで使うシチュエーションといえば、昔ながらの投げ釣りだろうか。サビキ釣りの本線としても使える。やはり基本はエサ釣り向けで、感度が必要とされるルアーフィッシングにはやや不適かもしれない。

メバル、カサゴはフロロカーボンラインで十分という考え方もあるらしい。プロダクターや釣り番組のナビゲーターにも、フロロカーボンラインを使用している人が多い。しかし、私はカサゴやメバルのような比較的カンタンな釣り物でこそ、PEラインを使うべきだと思う。

というのも、今ソルトの主流は俄然PEラインだ。いずれ、エギングやショアジギングといった人気の釣りをするのであれば、必ずPEラインを使うことになる。もちろん、船釣りでもそうだ。

今さら聞けないカサゴゲームのキホン:ナイロンラインが不向きなワケカサゴゲームでPEラインの練習を(提供:WEBライター・井上海生)

エサ釣りから今後、海のルアーフィッシングを始めようという人は、まずカサゴゲームでPEラインに慣れてほしい。フロロカーボンライン直結でやるのも悪くはないと思うが、今後釣りの幅を広げていく上で、確実にPEを使わなければならないときがくる。

そのときに「リーダーの結束?何それ?」では困るだろう。練習の意味でも、また感度や強度から言ってもアドバンテージがあるPEラインを推したい。

ちなみにはじめてPEラインを使用するとすれば、ライトゲームには0.3号をオススメする。これくらいが一番視認と釣れやすさのバランスが取れている。0.2号だと細すぎて扱いにくいし、0.4号だとちょっと太くて食いが落ちる。

<井上海生/TSURINEWS・WEBライター>