グレの魚影が抜群に濃い和歌山・串本の出雲崎エリアで磯のグレを攻略するためのノウハウを紹介。初冬は浅ダナ狙いが基本中の基本だ。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・兵頭良弘)
ウキの選び方
以前にも本流釣りの攻め方については紹介したので、ここでは省略させいただく。
【秋磯『本流釣り』で狙うべき4つのポイント 良型尾長グレ攻略に必見】を読む。
まず、沖の潮目や沖のヨレを攻める場合、私は普段、使用するウキに比べてひと回り大きめのウキをセットすることにしている。
これは潮筋が沖になればなるほど、竿先からウキまでの距離が遠くなることによって、さまざまな外的要因が仕掛けに加わり、狙いたいポイントからウキがズレてしまうことが考えられる。そんな状況を避けるための対応策でもあるからだ。
大きなウキは小さなウキに比べ、全体の体積が大きいのでグレに対して違和感を与えてしまうが、その分、少しの風や波の影響があっても潮をしっかりとつかんでくれ、潮筋を外さず確実に仕掛けを運んでくれるメリットの方が多いと考えるからだ。
もちろん、状況に合わせた浮力を考慮してウキをチョイスする必要がある。基本はあくまでもウキから下の仕掛けが、いかに狙うタナになじんでまきエサと同調しているかを推理し、設定することが重要である。
大胆なガン玉使いも
最後にサラシ付近を狙う場合の釣り方だが、これも以前紹介しているので詳しくは省略するが、潮筋を狙う時と同じように、要は、サラシの中でも切れ目でも、結局は仕掛けがグレの食うタナできっちりとなじんでいるがどうかである。
【磯フカセ釣りでの『サラシ』攻略法 「ウソのサラシ」の見分け方とは?】を読む。
サラシの強弱によってガン玉を大胆に打つことで、時には仕掛けをなじませることも必要となるので、グレ釣りでは良く釣る人のことを「あの人はポケットの引き出しが多いなあ」と呼ぶのも納得できるところである。
<兵頭良弘/TSURINEWS・WEBライター>