ウェーダーの選び方:ウェーディング釣行時の注意点も【徹底解説】

ウェーダーの選び方:ウェーディング釣行時の注意点も【徹底解説】

陸からではちょっと届かないポイントを攻めたい、少し濡れないと上陸できないようなポイントを攻略したいというようなときに威力を発揮するのがウェーディングです。ウェーダーという腰程度までの浸水を防ぐアウターを履くだけで、釣りの攻略幅がぐっと広がるウェーディング。安全で快適なウェーディングを楽しむうえでの注意点などをまとめました。

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猪口香那美

キャンプと釣りを愛するアラサー釣女。北海道の片田舎でトラウトをメインに釣り三昧♪

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ウェーダーの種類を知ろう

ウェーダーの選び方:ウェーディング釣行時の注意点も【徹底解説】種類豊富なウェーダー。

ウェーダーにも様々な種類があり、行動予定の釣り場や状況によって選ぶポイントが異なってきます。

【1】丈の高さ
ヒップウェーダー、ウエストハイウェーダー、チェストハイウェーダーなどの形状があり、対応可能な水深が変わってきます。

ウェーダーは小さいほど身軽に行動できますが、汎用性を考えると丈の長いものがオススメです。

【2】生地
ナイロン、透湿素材、ネオプレーンなどがあります。

ナイロン:蒸れやすいが安価なものが多い
透湿素材(ゴアテックスなど):蒸れにくく夏場には重宝するが、高価なものが多い
ネオプレーン:伸縮性が高く保温性もあるため寒い時期向け

個人的にはウェーダーは消耗品ですので、高いものを選んで破れたときのことを考えると、コストが安いものをオススメします。

【3】形状
ブーツ型とソックス型にわかれます。

ソックス型は足の部分がネオプレーン素材などになっていて、ウェーダーのうえにウェーディング専用のブーツを履くタイプです。

メンテナンスがしやすく、また歩きやすいという特徴がありますが、ブーツが別途必要です。

ブーツ型はウェーダーにブーツが直接繋がっているタイプです。

ブーツ代は不要ですが、やや歩きにくくなります。

ソックス型は磯やゴロタ浜などに向いていて、ブーツ型は干潟やサーフ、河川、河口に向いています。

【4】靴底
靴底のタイプでラジアルソール、フェルトソール、フェルトスパイクがあります。

●ラジアルソール:ゴム底で頑丈だが滑りやすい
●フェルトソール:厚いフェルト地で歩きやすく滑りにくいが、砂が目に詰まりやすい
フェルトスパイク:フェルトソールにスパイクが打ち込んであるタイプで、現在主流の靴底

靴底もポイントによって使い分けるようにしましょう。

干潟や河川などではラジアルソールやフェルトソールでも大丈夫ですが、磯場やゴロタ浜などの平ではない場所ではフェルトスパイクをおススメします。

この4つのポイントをしっかりと抑えて選んでみましょう。

ウェーディングでの危険性

ウェーダーの選び方:ウェーディング釣行時の注意点も【徹底解説】思いがけないトラブルが発生しやすい。

ウェーディングは行動の幅が広がる大きな有用性がありますが、水中では思いがけないトラブルが発生しやすいという危険性があります。

例えば河口など潟質の地形では、一見歩けるように思えても、一歩入り込むと腰までぬかるんで身動きがとれなくなることがあります。

1人での釣行時など、助けを呼んでも誰もいないとなると、潮の干満差で遭難することもありえます。

先程も書いたのですが、なぜ河川や河口、干潟ではブーツ型が向いているのかというと、ソックス型ではウェーダーとシューズが別なので、いきなりぬかるみにはまると、シューズごと持っていかれてとても危険だからです。

また、どのタイプのウェーダーでもそうですが、転倒したり水中に転落した場合、海水が一気に入り込んだ重みで立ち上がれない、這い上がれない状態になります。

これを防ぐためには、ウェーディングベルトをしっかり締めておきましょう。

またライフジャケットを装着していないと、空気を大量に含んだウェーダーが浮いて上半身が沈み、危険な事態に陥る場合があります。

ライフジャケットは自動膨張式ではなく、多少かさばっても浮力体式がオススメです。

身を守る装備と安全知識

ウェーダーの選び方:ウェーディング釣行時の注意点も【徹底解説】参考装備。

まず携帯電話は必携といえます。

1人で釣行する時はかならず持っていきましょう。

もし、ぬかって身動きが取れない場合は、釣友や知り合いなどに電話し助けを求めることが重要です。

最悪の事態が想定される場合は「118番」に電話をかけましょう。

これは海上保安庁に繋がる事件・事故の緊急通報になります。

ただし落水での故障の可能性を考えると、ホイッスルも有用です。

国際モールス符号の「SOS」は「短点3連、長点3連、短点3連」で表現できます。

万が一の場合は「ピピピ、ピーピーピー、ピピピ」と吹きましょう。

フローティングベストはウェーディングをする際は必ず装備しましょう。

前述の通り、ウェーディングの転倒時にはこれがないと極めて危険です。

また、ベストにはルアーケースの収納に優れているものがあり、利便性も高いです。

グローブの装備も強く推奨します。

滑って転んだときなど、牡蠣殻や障害物などで手を切ったり、フックが手に刺さったりするのを防いでくれます。

メーカーによって様々なグローブがありますが、おススメは指先まで隠れ、よくフィットするものがいいでしょう。

あとはタックルとルアーがあればウェーディングは成立します。

ウェーダーの選び方:ウェーディング釣行時の注意点も【徹底解説】エイに注意。

この他、海や汽水のウェーディングでは水温が上がってくるにつれ、河口、又は河川にはエイが入ってきます。

そこで必要となってくるのがエイガード(レイガード)。

長時間のウェーディング釣行やラン&ガンで攻めるときなど、エイの毒針から足を守ってくれます。

値段は高めでなかなか手が届かないアイテムですが、重宝します。

ウェーディングストックで前方を突きながら歩くのも、エイとぬかるみ対策に有用です。

地形を把握しよう

ウェーダーの選び方:ウェーディング釣行時の注意点も【徹底解説】安全第一で。

ウェーディングで歩き回るときは、潮が干いてれば地形をあらかじめよく確認しておきましょう。

潟質が柔らかいところと固いところはだいたい見当がつきます。

柔らかいところは水っ気が多く、固いところは干上がってヒビ割れしているところが多いです。

潮が満ちてくるときは、一歩一歩足で探りながら安全確認をしていき、障害物などがあるなと感じたら避けて歩くようにしましょう。

ナイトゲームをするアングラーに欠かせないアイテムはヘッドライトです。

視界が真っ暗で何も見えないと釣りどころか目的のポイントまで行くことができません。

因みに僕は、メインライトとサブライト2つ持って行くことにしています。

それは電池切れ対策や、誤って水に落としてしまったときなどに2つあると便利だからです。

サブライトの方はベストに装着して使うようにしましょう。

これからウェーディングゲームをされるアングラーは、まず安全第一に考え、しっかりと装備の確認をして事故のないように楽しんでいただきたいと思います。

ウェーダーの選び方:ウェーディング釣行時の注意点も【徹底解説】安全なウェーディングを楽しもう!

釣りに行って命を落としてしまっては全てが台無しです。

危険性をしっかり理解し、安全なウェーディングを楽しみましょう。