アジングにおいては、迷信・俗説の類がいくつもある。ひと昔前によくいわれたのが、「ワームはまっすぐ刺さないと釣れない」というものだった。他にも、真偽の疑わしい説がいろいろ……。いくつか検証、考証してみた。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)
番外編「座ると釣れない」?
釣りは座ると釣れない、というのはジンクスのように語られる。私も釣り場で同じ場所の先輩方に、「兄ちゃん、ふてくされても、座るとあかんで」と苦笑されることがある。
私は座ってのんびりやれるのもアジングの醍醐味だと思っているので、「まあ大丈夫です」と答えているが、それにしてもなぜみな口をそろえて、「座ると釣れない」というのだろうか。ただの精神論のように捉えていたが、故なきことでもないのかもしれない。少し考えてみた。
特に海面との位置が近い波止では、座ると、人の姿が魚にも見える。また足をバタバタさせると、その音が海中に伝わる。特にメバルは常に表層を意識し、目を上に向けているので、座るとキワ打ちや常夜灯の明暗打ちは厳しくなる。これは然りか。
また、「座ると釣れない」と同様によく言われる、「ラスト1匹釣ったら終了と思うと釣れない」というジンクスも、理由のないことではないかもしれない。ラストと思って投げると、スローな釣りができなくなる。また、疲れていると何度も同じようなポイントへ、工夫のない通し方をしてしまう……つまり「釣れない」。
このように、「俗説」やジンクスと呼ばれるようなものの中にも、考えてみれば、もっともらしい理由がつくものはあるようだ。
<井上海生/TSURINEWS・WEBライター>