「食パン」片手に娘とお散歩フィッシング 『パンコイ』で82cm鯉が浮上

「食パン」片手に娘とお散歩フィッシング 『パンコイ』で82cm鯉が浮上

すっかり近所でのお散歩フィッシングにはまっている娘たち。我が家の近所の用水は水がまだ来ていないため小物釣りはできない。小物がダメなら大物だ!ということでコイを釣るために徒歩で近所の川にお出かけだ。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・松田久史)

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淡水の釣り コイ釣り

近所の川でパンコイ釣り

前日は雨。雨の後は水面の流下物を食べていることが多いため期待大だ。川をのぞくと水位は少しだけ増している。しかしコイの数はかなり少ない。おまけになかなかの強風で水面がさざ波立っている。パンに気づいてくれるか心配な状況だ。

「食パン」片手に娘とお散歩フィッシング 『パンコイ』で82cm鯉が浮上タックル図(作図:週刊つりニュース中部版 APC・松田久史)

早速パンを撒いて様子を見る。しばらくは反応がなかったが、やがてかなり下流で水紋が現れた。子供たちも「食べに来たー」と大喜び。しかし遠いな~。コイの数が多ければ適当に流していてもそのうちワラワラと集まって来るのだが、コイの数が少ない以上、反応する個体を狙っていくしかない。

腹パン体型のコイ浮上

子供たちに撒いてもらったパンを先行させ、夢中になって食べているところで同じレーンに流すと、一丁上がり。吸い込んだ瞬間フッキングをキメるとギュイーンとドラグが引き出される。

「食パン」片手に娘とお散歩フィッシング 『パンコイ』で82cm鯉が浮上役割分担でゲットした1匹(提供:週刊つりニュース中部版 APC・松田久史)

しばらくファイトし無事1匹目をキャッチ。腹パンまん丸体形のコイだ。

「ノゴイ」と「マゴイ」

ところで普通に泳いでいる地味なカラーのコイだが種類があることをご存知だろうか。日本古来のノゴイと大陸からやって来たマゴイ(ヤマトゴイ)だ。一見、同じに見えるが体形に違いがある。

在来型のノゴイは顔が小さく細長いスリムな体形であるのに対し、ある意味外来種とも言えるマゴイは顔が大きくフナのように体高があり、いかにもコイと言った体形だ。

ノゴイは減少の一途をたどっており、国内でも純粋な種として生息しているのは数少ない地域のようだ。ということでファーストヒットは体形的にはマゴイと思われる1匹だった。すると長女が「自分で釣りたい!」と言い始めたので、私はパンを撒く係に交代。

連携プレーで82cmゲット

まいているうちに少しずつ寄ってくるコイの数も増えてきて複数匹がパンを食べ始めた。良いタイミングだ。風が強く、太いPEラインが流されるが子供のパンがうまくコイが捕食しているレーンに入った。

パクパクしながら近づいてくるコイ。口に入れた瞬間、「そこでアワせて!」と伝えるものの、タイミングが遅れてしまい吐き出してしまう。

この日は少しでもドラッグが掛かるとUターンするような渋い状況。しかし何度か繰り返すうちについにフッキング成功。ドラグの出方からなかなかのサイズだ。

「食パン」片手に娘とお散歩フィッシング 『パンコイ』で82cm鯉が浮上役割分担でゲットした1匹(提供:週刊つりニュース中部版 APC・松田久史)

どうにかファイトにも耐えながらようやく寄せてきて見えた魚体は若干スリムだが長い!無事ネットインしたのは82cmのビッグサイズだった。

グッドサイズの引きを堪能

次は次女が「タモに入れるやつやりたーい」と言い始めた。この頃にはすでに近くまでコイが寄って来ていたので、チョイ投げしてポイントに入れてやるとすぐにヒット。こいつもなかなかのグッドサイズ。

「食パン」片手に娘とお散歩フィッシング 『パンコイ』で82cm鯉が浮上強烈な引きを楽しむ(提供:週刊つりニュース中部版 APC・松田久史)

寄せては走りを繰り返す。こちらの姿が見えると再び走り出す。なかなかタモ入れさせてくれないがどうにか子供がネットイン。「大きいねー、丸いねー」と大喜びだ。

これでキリよくロッドオフとした。風が強い中3匹をキャッチ。お散歩フィッシングとしては上出来だ。使用した食パンは3枚だった。

<週刊つりニュース中部版 APC・松田久史/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2020年6月12日号に掲載された記事を再編集したものになります。