新型コロナウイルス感染拡大防止のため緊急事態宣言が出されている。本来ならばあちこちへ釣行したいところだが、残念ながら今は「ステイホーム」。こんな時こそ、自宅でウキ作りに挑戦してみてはどうだろうか。2回目はいよいよ形がウキらしくなる。心がウキウキするような作業だ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 麻生雅彦)
ボディーの塗装
ボディーの塗装はカヤ素材の風合いを活かすクリアー塗装や、下地と表面に違う色を重ねてサンドペーパーで磨く研ぎ出し塗装などがある。
ボディーへの下地塗り
今回は研ぎ出し塗装に挑戦する。まずはカシューの黒色を薄め液で希して、平筆でボディーの下地を塗っていく(写真7)。
塗ったあとは、塗料が剥がれずにツヤがだせる耐水ペーパーで磨く。この時にマスキングテープをトップと足の付け根に巻いておくと、塗料がはみ出しても安心。
ちなみに塗料は揮発性のため、強い臭いが発生する。ベランダや屋外での作業が理想だが、室内の場合は必ず窓を開けて換気しながら作業しよう。
耐水ペーパーで磨く
下地を塗ったら一日乾燥させて、耐水ペーパー400~800番で磨く(写真8)。
オケに張った水にこまめに浸しながら、力を入れないで磨く。光沢を落としたらさらに一日乾燥させて、再び下地を重ね塗りして乾燥させて、また耐水ペーパーで軽く磨く。
研ぎ出し
黒色の下地に朱色を上塗りして乾燥させて、耐水ペーパーで磨くと、下地の黒色が微妙に現れてくる。ここで磨き過ぎないように注意しながら、好みの色合いを出そう(写真9)。
研ぎ出しは、色の選択と塗りの厚み、ヤスリを掛ける力加減で同じ柄が2つと出来ない。いわばこの世に唯一無二の芸術品、これぞ自己満足の極みだ。
個人的にはこの工程がいちばん楽しい。ウキの感度や精度は二の次でも、研ぎ出しのキレイな色彩を眺めれば、なんだか釣れそうなウキに見えてくるから不思議(私だけかも知れないが)。
次号では、完成までの仕上げ工程を紹介。
<週刊つりニュース関東版 麻生雅彦/TSURINEWS編>