春シーバスを狙って4月8日に、三重県四日市市の楠漁港に出かけた。ボイルを狙い撃ち、50cm超えの本命と対面できた釣行をレポート
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・伊藤拓摩)
楠漁港でルアーシーバス
当日の潮回りは大潮で、満潮時間は四日市港で午後6時27分。下げのタイミングに合わせて、午後7時半に到着した。港内と南堤では、電気ウキやルアーの釣り人6人がサオを出していたので、北堤に移動した。堤防道路脇には3台の車が止まっている。忘れ物がないよう準備して、階段を下りて北堤へ。
先客は鈴鹿川派川向きと沖向きにルアーマンが2人、港内向きに電気ウキが1人。バケツの中を見せてもらうと、カサゴがたくさん入っていた。誰もいない北堤の先端まで進む。前夜はスーパームーンだったようだが、この日の夜もきれいな月明かりに照らされて釣り開始。
地道にキャストを繰り返す
シンキングペンシルをセットして、沖向きにキャストする。ルアーが着水したらイトフケを取り、タダ巻きでリトリーブ。回収、キャスト、リトリーブを繰り返しながらヒットの瞬間を待つ。反応がなければ立ち位置を変えながら先端を回っていく。
しばらくすると、手前でゴツゴツときて一瞬ドキッとした。堤防周りをヘッドライトで照らして確認すると、敷石がびっしり入っているのが分かる。潮が引いてくると根掛かり注意だ。
徐々に北西風が強くなってくると、北方向は狙いにくくなってきた。東方向と南堤方向へキャストして狙っていく。気がつくと、ルアーマンが2人増えていたが、キャストと回収の繰り返しばかりが続く。時間とともに南堤と北堤の釣り人も少なくなってきた。
ボイル狙いで50cm超シーバス
ルアーをジグヘッド+ワームにチェンジしてみたが、反応がないので先端周りを諦めて少しずつ漁港の方に戻っていく。風に負けず鈴鹿川派川方向も狙ってみたが、結果は出ず。振り返って南堤から港内に目をやると、バシャバシャと海面で波紋が広がる。ボラのジャンプかと思ったが、魚の気配だ。
港内向きにキャストを繰り返すこと5投目、ゴゴーンと待望のバイトだ。ロッドがギューンと曲がって豪引が伝わってくる。魚を引き寄せると、バシャバシャとシーバス特有のエラ洗いがたまらない。強風のなかでの価値ある1匹に満足して、午後9時半にロッドオフとした。
釣り上げたシーバスを天ぷらに
翌日の夕食には、白身のシーバスを天ぷらにしていただいた。しっとりもちもち、ふわふわの上品な食感で、食べすぎ、飲みすぎに要注意の一品となった。
<週刊つりニュース中部版 APC・伊藤拓摩/TSURINEWS編>
楠漁港