厳寒期になり、釣りものがめっきり少なくなるが、海の中では春に向かって早くも戻りガレイが動き出す時期でもあり、潮通しがよくたっぷりと水深のある水温が安定した釣り場が狙い目。そこで、今月は戻りガレイには定評ある淡路島の佐野新島北波止を紹介しよう。ここは、淡路島の北東側に位置し、佐野漁港の沖合を埋め立てた広大な敷地で現在、佐野運動公園となっている。
戻りガレイを狙えるポイント
外側の岸壁一帯はテトラが入って足場が悪く、埋め立て地の北端にある白灯台波止が主な釣り場で、潮当たりがよく大型の実績も高いので四季を通じて多くの釣り人で賑わう。
ここは秋の乗っ込み時期よりも、例年、2月中旬から始まる戻りガレイが面白く、潮回りがいい日には25~30cmのマコガレイがよく釣れ、40cmオーバーの大バンもヒットしている。
また、潮通しがいいので、チヌ(クロダイ)やスズキの大物にシログチなどもヒットしており、テトラ際や捨て石周りを狙うとアブラメ(アイナメ)やガシラ(カサゴ)などの根魚も濃く、足場もいいので家族連れでも十分楽しめる好釣り場だ。
【ポイント1】
ポイント1は駐車場の階段を下りた所で、北西風の強い日には高い防潮堤の下に入ると風を防ぐことができる。
カレイを狙うには50mほどの中投でいい。
南へ流れる引き潮時がチャンス。
大型は少ないが、25cm前後の食べごろサイズがよく釣れる。
アブラメ、ガシラの根魚を狙う時はチョイ投げでOK。
足元のテトラ際をマムシエサの1本バリで狙おう。
【ポイント2】
ポイント2は白灯台波止の中間付近で、ここはできるだけ遠投して沖合を探るといい。
30cmオーバーのマコガレイの実績は抜群で、ここも引き潮を狙うこと。
沖合は砂泥底で根掛かりはほとんどない。
【ポイント3】
ポイント3は白灯台先端部の沖向きの好釣り場。
カレイが釣れ出すと、なかなか釣り座を押さえるのが難しい人気ポイントだ。
ここは、北へ流れる込み潮と南へ流れる引き潮の両方を狙うことができるので時合いも長く、何と言っても大型の実績は抜群で、分厚い40cm級がヒットすることがあるのでタモは必需品だ。
カレイを狙うなら、投げ釣りのセオリー通りに遠、中、近と投げ分けて、その日のカレイの寄り場を見つけること。
エサは生きのいいマムシが最良で、この時期はエサ取りも少ないから、目立つように大きめに刺してカレイにアピールしよう。
【ポイント4】
ポイント4は白灯台先端部の内向き。
ここは50~70m付近を狙う。
シモリや障害物が多く、根掛かりもあるが、カレイの他にアブラメやガシラなどの根魚も多く、釣友は50cm近いヒラメも釣っている。
注意するのは、テトラのある外向き一帯は刺し網が入ることがあり、ブイが並んで浮いている時は十分注意が必要だ。
また、白灯台先端部では佐野漁港から出入りする漁船が近くを通るので気をつけよう。
まだまだ寒い日も続くのでしっかり防寒して、安全のためにライフジャケットは必ず着用するようにしよう。
<週刊つりニュース関西版 APC・松尾幸浩/TSURINEWS編>