宮城県亘理沖のメバル釣りがシーズンイン。「春告魚」の食いが立ち、春気分を先取り。仙台湾の定番、根周り五目釣りとのリレーで一日を満喫した。
亘理沖メバル釣りシーズンイン
「今シーズンのメバル釣りはまだ始まって間もないですが、数・型ともに上向き傾向です。今日はナギ模様なので食いの立ちが期待できそうです」とにこやかに迎えてくれた大海丸の山川大海船長。
1月20日(土)、午前5時30分、港から航程1時間ほどで根が点在するポイントに到着。
魚探に映る反応を見定めた船長より「水深は40mで、35~37mの間に浮いています」とのアナウンスとともにゴーサインが出た。
海底付近ではなく少し上にいる群れは大型が多く、高活性の証。
期待を胸に仕掛けを下ろした。
ガツガツ、ゴツゴツと伝わってきたアタリはメバル特有の「小気味よいブルブル」とはかけ離れた乱暴な魚信だ。
「これが本命なら……」と同行した小学4年の息子が巻き上げてみると25~32cm、大型揃いの4点掛けだった。
狙え!多点掛け
負けじと多点掛けを狙って1mタナを上げてしばし待った私は大正解。
開始から6本バリに6尾掛けのパーフェクト達成となった。
掛かる魚のサイズが大型なのは一投目のみならず、その後も船上では尺超えは当たり前の状況になった。
高橋善一さん(岩沼市)は、「このサイズになると手応え抜群だね。数よりサイズを求めているけど、食いがいいから数もいけますよ」と34cmの特大を釣り上げた。
渡辺善二郎さん(南相馬市)は「この時期はやっぱりメバル釣りに限りますね。どんな食べ方でも美味いけど、イタリアンでアクアパッツァが気に入っていますよ」と今夜のメニューは決まった様子。
高松豊さん(五泉市)は「この海では大型のヒラメ・カレイ・メバルが釣れるので遠征しています。初めての時は戸惑いましたが、ご当地式の釣り方にも慣れました」と、オケの中を黒く染め上げた。
大満足のメバル釣りからカレイリレーへ
船長によれば「この釣りは、お客さんが自分で頑張ってどうにかできるものではありません。船長が反応に船を合わせるので素早く投入するのも大切です。追い食いを待つタイミングも回りの人を参考に加減してください」とのこと。
10時、1人あたり40尾ほどの釣果でメバル釣りは終了。
残り時間は根周りの五目釣りへとリレー。
ターゲットはカレイ類が中心。
砂地にいるイメージが強いマガレイやマコガレイも大型になるとエサを求めて根に居着く傾向がある。
タックルと仕掛けを交換して青イソメをエサにして投入。
オモリで海底を小突いて寄せて食わせるので、釣りのスタイルは一転する。
西山重紀さん(岩沼市)は「いつもこだわりの仕掛けを使っています。私が釣る美味しい魚を待っている人がたくさんいるのですよ」と52cmのイシガレイを釣り上げ当日の仕掛けにもご満悦。
ほかにもゲストは多彩で、ナメタガレイやアイナメなども竿を絞って前半後半ともに好釣果となった。
メバルの型の良さが際立ち、欲張りにリレーで一日を楽しんだ。
<菅野順也/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2018年2月2日号に掲載された記事を再編集したものになります。