川のアユ釣りシーズンが終わり、これからは磯や船釣りなど海釣りが熱くなる。
ということで、11月13日に出かけたのは、三重・錦の船のアオリイカ釣りだ。アオリイカといえばヤエン。楽しみな時期がやってきた。あのドキドキ、ハラハラのやり取りを体験できるだろうか。
アオリイカとのやり取りにドキドキハラハラ
アオリイカといえばヤエン。
楽しみな時期がやってきた。
あのドキドキ、ハラハラのやり取りを体験できるだろうか。
まず入ったポイントは信頼のある目戸鼻エリア。
生きたアジを投入すると、すぐにジーッとラインが出ていく。
乗ったかも。
一番乗りだ。
さてさてここからが問題だ。
ラインの出方に勢いがあったので、早めにラインを送り出してテンションをかけず、アオリイカにアジを食べさせようとした。
しかしラインを出し過ぎて、根に入られてしまった。
これはまずい……。
強引に引っ張ると外れたのだが、アオリイカの重みはない。
再度乗ってくれるのを待つと、サオ先がもたれ込んで、ジーッとラインが出ていく。
きた。
先ほどの失敗をしないようにラインを出し過ぎず、慎重に寄せてくる。
このときのアオリイカとのやり取りも、ヤエンでの釣りの楽しさの一つである。
今度は何とか寄せることができてヤエンの投入。
サオを立ててゆっくりリールを巻いていく。
このドキドキもヤエン釣りならではの楽しさだ。
バラシが続くも……
しばらく巻いてヤエンを下ろしていくと、サオ先がギューッと曲がり、アオリイカに掛かった。
少し速めにリールを巻くと、スコーンと軽くなった。
あれっ?自分でもなぜか分からない。
「?」マークが頭にあるまま、まだスミを吐いていないようなので、かじられたアジを投げ入れてみる。
しばらくすると、また乗ってくれた。
ラインの角度がいいので、再びヤエンの投入。
サオ先がギューッと曲がり、次こそはと思った瞬間、またしてもスコーン。
もう一度アジを投げ入れたが音沙汰なし。
このアオリイカは諦めて、新しい生きアジを投入することにした。
さすがに信頼あるポイントだ。
その後は連続で2匹上げることができて、次のポイントへ移動する。
ラインの調整をしながら強めに引いてみる
2カ所はアオリイカの反応がなく、4カ所目のポイントへ。
少し水深は浅いが、実績のあるポイントだ。
早速アジを投げ入れると、同船者は次々にアタリをとらえて、アオリイカを掛けていく。
うらやましく見ていると、私のラインが出ていく。
ここは海底がはっきり見えるくらいの浅場。
あまりラインを出し過ぎると、すぐに根掛かりしそうだ。
さてどうしたものか。
ラインは出ていくが、強制的に止めてみる。
サオで聞いてみると、グッと持っていかれる。
よかった、アオリイカはまだいる。
少し強めに寄せてみる。
アオリイカはまだ付いている。
結構な重量感があり、ドキドキ指数は急上昇している。
アオリイカはアジに夢中。
ならばちょっと早い気もするがヤエンの投入。
だけどまたしてもバレた。
今度こそ姿を……!
すぐに同じアジをバラした場所近くに投げ入れて放置する。
少しするとアオリイカがアジを見つけてくれた。
サオで聞いてみると重い。
さっきのアオリイカに違いない。
ぜひともあいたいアオリイカ。
寄せてみると抵抗もなく付いてくる。
今度こそアジを食べるのに夢中になっているはず。
迷わずヤエンの投入だ。
この時点でドキドキ指数のメーターは、軽く振り切っている。
ゆっくりとリールを巻いていく。
ギューンとサオが弓なりになる。
下ろしたヤエンに掛かった。
お願いだから姿を見せて。
もう頭の中は真っ白。
アオリイカが抵抗して、さらにサオは曲がっている。
こんなに重かったかなって感じるとともに、久しぶりの重量感を楽しむ……なんて余裕はまったくなく、ただ夢中でリールを巻いていく。
見えた?スミは吐いた?やっぱり大きい?大きいやん!
無事にタモに入ったアオリイカ。
うれしすぎる対面は、なんとこの時期ではビックリの1.2kg。
すっかりヤエンでの釣りのシーズン突入したって感じだ。
今年こそ3kgオーバーにあえるように、楽しみながらがんばろう。
<週刊つりニュース関西版 APC・井上亜貴/TSURINEWS編>