3月上旬まで雪に閉ざされていた岡山・東粟倉にある「日名倉養魚場」にアマゴを求めて訪れた。3月31日を釣行日と決めたのは、2週間前からの上流の河川工事でフィールドコンディションが悪く、早朝の道路事情や水温上昇を考慮してのことだった
当日の状況
姫路から車を走らせ、途中休憩を入れながら約1時間半で現地に到着。
澄み切った水質に、水中の泥をかぶった石が所々に見える中、受け付けを済ませて足場のいい、事務所裏の流れが2本ある釣り場を選択。放流後少しおいて魚の定位する場所をうかがう。すると、どうやらポイントは、4カ所に絞られてきた。
こだわりの美アマゴ
当日のタックルはサオが流翔7m、天井イトが遊動天井イト・フロロ0.6号、水中イトは通し水中ライン・フロロ0.4号を使用した。オモリはなし、ジンタン3号、1号を状況に合わせて使い分け、ハリはカッパ、マタギの3~6号を使った。エサは生イクラとブドウ虫。
まずは、ハリをマタギ6号からスタート。着水と同時に、目印は水中に消し込み、手前筋をナチュラルに流して3匹、4匹とキープしていく。
いずれもこの時期に相応しいパーマークと朱点のくっきりと出たきれいなアマゴだ。各ヒレも美しく、養殖独特の鼻先の傷ついたアマゴはいない。さすがにこだわりのべっぴんアマゴだ。思わず何度もカメラでシャッターを切り見とれるばかり…。
思ったポイントで連発するヒットに興奮しながらも、手元のカウンターは18匹。家族分には十二分な釣果だ。
仕掛け&釣り方微調整
その後、アタリは単発に…。
生イクラからミミズにかえて、オモリも3号までランクダウンし、ハリスを20㎝から26㎝取ってのナチュラルフォールで誘うと、たまりかねて食ってくる。
オモリを外してカガミポイントに着水音を立ててプレゼンテーションすると、スローフォールにもよく反応した。
エサテンカラ釣法
小休止を入れた午後からは。対岸の瀬尻でライズを発見。ハリをエサのブドウ虫に隠し刺しして、エサテンカラ釣法でチャレンジすると水面を割ってミラクルヒット!
思わずガッツボーズ。
その後、チェイスが5回ほどあったが、早アワセで悔しい思いをさせられた。結局、午後からの釣果は3匹を追加し、指先の冷たさに我慢できずに納竿とすることにした。