猛暑だった数カ月前から比べれば気温、水温の低下は確実に肌で確認きるようになった。今回紹介するのは、日本一の暑さを記録した埼玉県熊谷市にある中の渕。小ぢんまりした池だが、釣れる魚は良型ぞろい。思う存分、初冬の釣りを楽しんでほしい。
中の渕概況
荒川に架かる大芦橋の右岸たもとにあるほぼ四角形の池。最深部は6m以上もある。
周囲には釣り桟橋が設置され、長竿の底釣りから短竿の浅ダナ狙いまであらゆる釣り方で良型の魚を狙える人気釣り場だ。
管理池ではないが、日釣り料金として¥500の徴収がある。
これは、放流や桟橋の維持などに最低限かかる費用として使用されるので、了承してほしい。釣りをしていれば係の人が徴収に来る。
年券もあるがこちらは人数に限りがあるので、集金人に聞いてほしい。ちなみに来年度分はすでに発売されていて¥6000。
池の西側に無料の駐車場と水洗トイレなどを完備。また、ジュースの自動販売機も2台完備している。
それでは桟橋ごとに紹介していこう。
中の渕のポイント
自動販売機前桟橋
入口から入ってすぐ左にあり、6人ほど入ることができる。12~13尺竿で底がとれるが、底の状態があまりよくないので、底釣りをするなら竿は15尺くらいを勧める。
駐車場前桟橋
自動販売機前桟橋左の入口から左横に延びている。この桟橋は手前から釣り座9番くらいまでは17尺竿で底がとれる。10番から奥で底釣りをするなら、19尺竿がいい。
エン堤前桟橋
駐車場から見て左側の縦に伸びる桟橋で、この釣り場の最深部が狙える。
桟橋直下はドン深だが、21尺竿を出せばどこに入っても底釣りができる。
新桟橋
駐車場から見て右側にあり、この釣り場で唯一背中合わせに釣りができる桟橋。桟橋の中央部分に人が歩くスペースが設けられているので、あとから奥に入釣することも気兼ねなくできるように配慮されている。
この桟橋からエン堤前桟橋向きに入った場合、18尺竿で底釣りが可能。反対に山向きに入った場合は、13尺竿で底がとれる。
東新橋
駐車場から見てもっとも奥側の横に延びている桟橋。中央付近では17尺竿を出せば、底釣りが可能だ。
釣り方とエサ
全体的に水深があるので、どんな釣り方も可能。
釣れるヘラの型がいいので、道糸1号ハリス0.5号を標準にすれば問題ないだろう。ただし大きなコイがいるので、太仕掛けはあまり勧められない。
宙釣り
浅ダナ、チョウチンを問わず、これからの時期はセット釣りが無難。
食わせはウドンかグルテン。放流後の新ベラに当たれば、両グルテンがいい。
状況次第で両ダンゴもまだまだあるとは思うが、その際もセット釣りの準備は必要。
底釣り
長竿から伝わる良型の魚の引き味は格別。
実釣の時点ではまだ魚が底に着いていないようで不調だったが、今後は魚が底に居着いてくるようになる。
そうなると、宙釣りよりコンスタントに良型が釣れるはずだ。この際の注意点は底釣りだからと言って待ちに徹するのではなく、ナジミ際の触りからアタリに連動していればOK。
あまり待ち過ぎると、苦戦を強いられることがある。
エサ
エサは両ダンゴ、グルテンセット、両グルダンゴなど、その日の状況で使い分ければいい。
<週刊つりニュース版 APC・皆川延康 /TSURINEWS編>