アユ釣りシーズンを待ちこがれるトモ釣りファンの皆さんに、5月26日に解禁を迎えた関西アユ釣りのメッカ、兵庫・揖保川を紹介したい。
オススメの3エリア
4月上旬からソ上を始めた天然ソ上アユは、昨年にも増して良好。
5~7cmに育った稚アユの群れが魚道に押し寄せ、次々と上っていく姿は4月中旬に最盛期を迎えた。
また、「あゆの赤ちゃんセンター」で越冬した揖保川ブランドの人工海産種苗の稚アユ(8~10cm)が各河川に4月上旬から放流され、現在の揖保川は、トモ釣りファンの挑戦を若アユたちが待っている状況だ。
初期のアユトモ釣りは、美しいアユに出あえることも当然ながら、数釣りの面白さに尽きる。
昨年の状況から三方川、引原川の中、下流部となる3エリアがお勧め。
まずは、三方川下流部の、曲里の上下流エリア。
このエリアは揖保川本流からのソ上アユとあいまって、アユの魚影も濃い。
さらに、三方川中流部の吉野は、下流にバックウオーターの風船ダムがあるため、常にアユのストック量が多いのが特長。
また、引原川のゴンボの瀬上下流は、川幅が狭くなっており、大石が多くアユの密集エリアとなっている。
この2河川には揖保川産の人工海産のDNAを持った稚アユが解禁日までに120万匹放流予定となっている。
また、5月1日には、山崎、一宮エリアを含め、6600匹の「あゆの赤ちゃんセンター」で越冬させた1番アユ、約13cmが放流されたばかり。
どの河川でも初期の若アユは群れアユとなって行動するケースが多く見られるが、1番アユのナワバリアユにターゲットを絞り込んで、ハミ跡のある石まわりや流芯脇の丸石、底石ゾーンなどの良アカの付く1級ポイントをしっかりと見極めて狙ってみたい。
第2次放流の群れアユのアユボールに出くわせば、連発でヒットする一時を楽しむこともできる。
オススメの釣り方と仕掛け
初期の揖保川での代表的な釣り方と言えば、泳がせ釣り(拝み釣り)。
オトリを信頼して、時折逆上げしてみたりしながら、オバセをかけてオトリの意のままに野アユのアタックを待つ釣法である。
ちなみに初期の仕掛けは、フロロカーボンライン仕掛けを使用することが多いが、『プロ完全仕掛けフロロ/OWNER』と『複合メタル/OWNER』の両仕掛けを流速に合わせて併用するのがお勧めだ。
初期の13~15cmの若アユに、ハナカンサイズもピッタリとマッチしており、水中イトも落としに負担の掛かりにくい細強ラインである。
また、ハリは根掛かり知らずの細軸軽量のシワリタイプとロングテーパーのストレート系のハリをポイントに合わせて使用するといいだろう。
そして、もっとも重要なのは、オトリの選別。
できるだけ自分の釣りに合った元気なオトリを入手すること。
さらに釣果にこだわる人は、川見を重要視したい。
<森雨魚/TSURINEWS編>
揖保川漁協