11月9日(土)、静岡西伊豆の大田子港で、メッキのルアーフィッシングを楽しんだ。この日は、台風後初めての伊豆釣行だ。全体的な状況チェックを兼ねて、色々と試すのが目的だ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 神奈川・野地文雄)
大田子港の状況
大田子港に早朝に到着すると、それほど台風の影響はなかったように見える。しかし、よく見ると、海岸の手前はかなり浅くなって、小石が多くなったような感じだ。
まず、河口近くのセイゴを狙ってみたが、今までのように点在していた岩がほとんど見当たらず魚が身を寄せる場所が少なくなっているようだ。
試しにルアーをキャスト。いつもなら果敢にアタックしてくるセイゴの姿は皆無。どこかへ移動してしまったのだろうか、ベイトフィッシュの姿すらない。海岸から船外機を付けたボートが出艇しようとしていたので、そこをスルーして港へと向かう。潮位はだいぶ下がっていて、タイミングとしてはあまりよくない。
港内のスロープが、かなり露出している。砂がだいぶ入り込んでしまったようで、スロープの向こう側は浅くなっていた。
ストラクチャーを狙う
こうなると回遊は望めないので、砂浜横に突き出ている港口の突堤から、船道を意識した水深がある場所を探る。狙いは、ブイなどのストラクチャーを、ピンポイントで順番に撃ちこんでいく方法。
ベイトフィッシュのいない港内では、ボラの群れと一緒に回遊して、紛れていることがある。しかし、それすら見当たらないので、障害物に居着いて、数少ないベイトを待ち伏せている個体を、狙っていくしかない。
先行者がいた場合は難しいが、早朝なのでこの方法を選択。港外側から順番にキャストしていくと、やたらダツが絡みついてくる。まだ水温が高めなことが分かる。例年ならかなり難しい時期なのだが、今年はそれほど水温が下がってないのだろう。そういった意味では、メッキへの期待が高まる。堤防沿いには、ツノダシが数尾で泳いでいた。ダツのせいでリーダーが傷ついてしまうので、キャストする方向を港内へとシフト。
ブイ周りでメッキヒット!
まず、船道のど真んなか。しかし、数投しても反応はなく、本命のブイを狙う。すると、着水と同時に付近の水面が盛り上がり、トゥイッチングで激しくロッドをひったくられた。それと同時に重みが加わり、下へグングン潜っていく。
浮き上がってきたメッキは、なかなかのサイズ。抜き上げると、納得の24cm。このあと、同様の釣りで立て続けにヒット、2尾追加することができた。
この時期の居着き狙いは良型が多く、水温も高そうなのでもうしばらく楽しめそうだ。
その後、南伊豆へ移動、外海に面した港でも、スロープを中心にポツポツとヒットがあった。こちらは、15~18cmで、各港1~2尾の釣果。
<週刊つりニュース関東版 神奈川・野地文雄/TSURINEWS編>
大田子港
場所:静岡県・西伊豆町田子