シーズン開幕の東京湾イシモチ船で34cm頭に48尾と好調【鴨下丸】

シーズン開幕の東京湾イシモチ船で34cm頭に48尾と好調【鴨下丸】

「八景沖のイシモチ狙いが開幕」という話を聞き、釣友を誘い、9月28日(土)、東京湾金沢八景(漁港内)の鴨下丸 に出かけた。当日は、アタリが途切れず、35cm頭に、トップは48尾と終始活発だった。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・大村隆)

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船釣り エサ釣り

鴨下丸でイシモチ釣り

東京湾金沢八景(漁港内)の鴨下丸にてイシモチ釣りへ、集まったのは私たちを含め7人。右舷3人、左舷4人で乗り込み、釣友は左舷ミヨシ、私は同舷の胴の間に座る。

出船前、桟橋で鴨下芳徳船長からビギナー向けのレクチャーがあり、実際にタックルを手にして行われる指導に思わず引き込まれる。

シーズン開幕の東京湾イシモチ船で34cm頭に48尾と好調【鴨下丸】当日のタックル(作図:週刊つりニュース関東版 APC・大村隆)

当日の釣り方

7時半、手を振る女将に見送られて出船。天候は晴れ。南寄りの微風でナギ。

航程30分で水深20mの釣り場に到着。船支給の青イソメをつまんで頭の硬い部分からハリを刺し、先を出す。タラシは12~13cmが適当。細いイソメの場合は2、3本を頭からチョン掛け。

エサが短くなったらその上から新しいイソメを追加する。

船は反応をとらえると制動がかかり「いいですよ。水深22m」の合図。

片方の手でオモリを持ち、竿の弾力を生かして軽くキャスト。オモリが着底したらイトフケを取り、オモリが底に付くか付かない程度の位置を保ってアタリを待つ。付けエサが底スレスレを漂う位置がベスト。

オモリで底を打ち続けるのは、魚をおびえさせるため厳禁。

船中1尾目は25cmイシモチ

時折、竿先をゆっくりとあおって、ゆっくり海面に戻す誘いは有効。早くも釣友が竿を抱え巻き上げている。抜き上げた船中1尾目は25cmのレギュラーサイズ。

シーズン開幕の東京湾イシモチ船で34cm頭に48尾と好調【鴨下丸】船中1尾目(提供:週刊つりニュース関東版 APC・大村隆)

「久しぶりだが、メリハリの効いた引きは心地いいね」と満足げ。

左隣に座る藤田眞一さん(横浜市)の6対4調子の竿がきれいな放物線を描く。
こちらも同級を抜き上げる。

「沖釣りはマグロ、ヒラマサ、シマアジなどの青物からキンメ、クロムツなどの深場まで、存分に楽しんでいるよ。合間にシロギスやイシモチなど湾内の小物と遊んでいるが、これも楽しいね」とコメント。

びっくりアワセは厳禁

ゆっくり誘いをかけていると、いきなりガツンと穂先を派手に震わせるアタリ。
反射的にアワせてしまったが、空振り。

操舵室の窓から「アワせてはダメだよ。反応を消さないように聞き上げてハリ掛かりさせる。セオリーを忘れちゃダメだね」と船長からハッパをかけられた。

エサを点検し「今度こそ」と振り込むとすぐに穂先がたたかれる。ソーッと聞き上げるとハリ掛かり。巻き上げ中は青物のような横走りを見せ、存分に楽しませてくれた。

慎重に引き寄せて抜き上げ、アゴの下からハサミを入れ、海水に浸し血抜き作業。潮の流れが停滞してくると、船長は船をゆっくりと流す。これが適度な誘いになり、またすぐにアタリが復活。しかも、幅広のアジが交じる。

大型も登場

右舷では、親子三代が和気あいあい竿を振る。ミヨシの祖父・荒井さんに大型本命。

シーズン開幕の東京湾イシモチ船で34cm頭に48尾と好調【鴨下丸】大型をキャッチ(提供:週刊つりニュース関東版 APC・大村隆)

胴の間の孫娘・璃里香さん(中学1年生)も良型を取り込み「引きが強いので楽しい」と大はしゃぎ。一方、父親は「こちらにも来い」と一心不乱に誘いをかけている。

次々に新しいポイントを探るので、アタリは途切れず、誰もが小気味よい引きを楽しみ、13時に沖上がり。

当日の最終釣果

釣果は23~34cm35~48尾。ゲストはアジとシロギス。竿頭は藤田さん。私は40尾超えで、幕開けを飾った。

シーズン開幕の東京湾イシモチ船で34cm頭に48尾と好調【鴨下丸】当日の竿頭の藤田さん(提供:週刊つりニュース関東版 APC・大村隆)

帰宅後、大型は三枚おろしで昆布締めにした。残りはミキサーにかけて大さじ1杯の片栗粉を混ぜて団子にして、団子汁で食べたが、いいダシがでて美味。

中型は開きにして30分ほど薄目の塩水に浸してから天日干し。これまた極上の味。皆さんも、さまざまな調理法で楽しんでみては?

<週刊つりニュース関東版 APC・大村隆 /TSURINEWS編>

▼この釣り船について
鴨下丸
出船場所:金沢漁港
この記事は『週刊つりニュース関東版』2019年10月11日号に掲載された記事を再編集したものになります。