8月26日は、最近ライトゲームに目覚めた後輩の前田君と淡路島・岩屋漁港へ。最初は良型アジ狙いだったが、アタるのになかなか乗らない豆アジとの勝負に熱中。納竿のころにはすっかり豆アジングのゲーム性に目覚めた様子だった。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・辻原伸弥)
『豆アジング』の魅力
この時期、どのポイントでも1番数が多いのが、豆アジと呼ばれる10~20cmまでの小型のアジだ。「小さいなぁ~!」とポイントを見切りたくなる気持ちも分かるが、実はこの豆アジ、アタリをとらえることは簡単でも、フッキングにまで待ち込むのがなかなか難しく、至難の業だ。
通常なら、良型のアジを探し他のポイントへと移動していくところだが、この時期は、この豆アジを真剣に狙うのが実に面白い。
上級者、初心者にかかわらず無数ある小さなアタリ。釣り人なら、そんなアタリをフッキングに持ち込みたくなるのがサガだろう。フッキングに持ち込むことで、アジの生命感がロッド全体に広がり、元気なフィァイトを楽しむ次のステージへと移行することができるのだが。フッキングに持ち込めない歯がゆさ、そしてそれを掛けた時の達成感こそが、豆アジングの最大の魅力と言ってもいい。
当日のタックル
ポイントに着いたら、急いでタックルの準備を済ませて釣り始める。この日もアジは小さいようで、スタートしてから、「アタった!」、「またアタった!!」と、キャストごとにアタリをとらえて喜んでいた前田君だが、その内「アレ?」、「えっ~!」、「なぜ?」と、数あるアタリをフッキングに持ち込めない溜息交じりのセリフへとかわっていった。
カーブフォールでヒット
一方私は、0.6gのジグヘッドに月下美人ドリビームの組み合わせで、キャストして着水したらすぐにベールを起こし、5秒ほどカーブフォールさせてから巻いてくるパターンで、開始からポツポツ。すぐに食い渋ったが、ワームを2inchのものに大きくすることで、再びヒットするように持っていくことができた。
私が小さなアタリをフッキングへと持ち込み、1匹、また1匹と釣っていくと、前田君は「何で?」と「?」マークを顔から滲ませていた。
ワームをかえ、カラーをかえて試しているが、どうも合わない様子なので、私のヒットパターンをレクチャーする。すると、そんな彼も待望のヒットに持ち込むことができた。「小さくても、こんなにうれしいのはなぜ?」と前田君。彼にも豆アジングの魅力を体感してもらえた瞬間であった。
豆アジ狙いのシーバスヒット
ここで、前田君のロッドが大きく曲がった。巻いては走られて一向に寄ってこない状態でやり取りを続けていたが、最後は激しい音が鳴り響き、痛恨のラインブレイク。何度も走られガイドとの摩擦からラインがボロボロになってしまったのが原因だった。
この時期、豆アジやイワシを狙い大型のシーバスが姿を見せることが多い。正体は大型のシーバスだったのだろう。
ポイント移動で良型も登場
激しいファィト後はアジの群れも散ってしまいアタリすらない。そこで、ポイントをかえることになった。
移動後、様子見に何気なく投げた1投目、前田君のロッドが曲がった!上がってきたのは、アジフライにベストな20cmクラスのアジだった。いいサイズに喜ぶ彼の2投目、すぐにまたロッドが曲がった。
その後、アジの反応のいいレンジを見つけたのか、3匹、4匹と連続ヒットを続けていく。彼の前のアジは表層付近に浮いていたらしく、私のレクチャーしたパターンそのままがヒットパターンだとか。
しかし、10mほど離れたこちらの目の前では、同じように狙っても一向にアタリもカスリもしなかった。アジは代表的な回遊魚だが、たったこの距離でこれだけ反応が違うのだから面白い。
表層を諦め、遠投での中層域でアジが反応するパターンを見つけるが、前田君の快進撃には届かないままストップフィッシングを迎えることになった。
「豆アジングも面白いですね♪」どうやら、彼も豆アジングの魅力に目覚めたのかもしれない。これからの季節、豆アジングに熱くなれ♪
釣行時の注意
豆アジングでは漁港を狙うことが多いが、停泊している船に乗ることや漁具を触るなどは絶対にしないこと。漁港は漁師さんの仕事場だということを常に認識したい。
また、違法駐車や、夜間の大声での会話をしないなど、マナーを守った釣行を心掛けたい。全国的にも釣り禁止になる漁港増える今日、釣り人一人一人が大切に考えて釣り場を守って行きたいものだ。
<辻原伸弥/TSURINEWS・WEBライター>
岩屋漁港