大阪湾奥の陸っぱりデイアコウ(キジハタ)釣り攻略ガイド【大阪北港】

大阪湾奥の陸っぱりデイアコウ(キジハタ)釣り攻略ガイド【大阪北港】

例年、夏場になると大阪湾奥の波止で高級魚アコウが釣れる。今年も海水の色が真夏色に染まり始め、アコウが釣れ出した。8月10日は大阪北港の通称・関電波止でデイゲームのアコウ釣りを北港一筋の名手・新宅功治さんに案内して貰い、その狙い方を取材した。

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(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

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敷石を根掛かりに注意して攻める

波止周りでもっとも多いポイントが波止の敷石だ。当日渡った関電波止なら、波止の周囲全体がポイントで、竿下から少し先まで幅広く探る事ができる。こちらもアコウが居れば反応は速いので、見切りを早くしてどんどんと広範囲に攻めていくのがコツだ。

大阪湾奥の陸っぱりデイアコウ(キジハタ)釣り攻略ガイド【大阪北港】一見何もない波止回りだが…(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

実際の釣り方を新宅さんに実演して貰った。あまり遠投して横に引きずると根掛かりが多発するので、基本的には竿下から数m先くらいまでを攻める事が多い。

気をつけたいのはフォール時。仕掛けを底まで持っていく時に、竿先でテンションをかけて、少しスローに沈めてやる。敷石は案外、大きな隙間が空いていて、仕掛けが敷石の隙間に落ち込むとすぐさま根掛かりしてしまう事が多いからだ。イメージとしては着底時にソッと沈める事で、敷石の上にオモリをトンと置く感じ。

その状態でアジが泳いでアコウにアピールする。アタリがなければソッと上げて少し横へズラして再びスローフォールさせる。それを繰り返してある程度の範囲を探ったら、今度は大きく移動してポイントをかえてやる。要はこの探り方の繰り返し。1カ所での釣りにこだわらず、地形を違えた場所での幅広い攻めが必要だ。

「アコウはここで釣れると同じような場所での釣り方で連発する事が多い」とは新宅さん。波止のコーナー、水面から2ヒロ程度のタナで7連発なんて事もあったそうだ。

30cmアコウが登場

この日は中層での反応がなく、波止先端部の敷石周りを攻めていた新宅さんの竿先が軽く押さえ込まれた。ここでは送り込まずにテンションを掛けたまま少し待ってみる。動きがないのでごくゆっくりと誘い上げていくと、いきなりゴツーンと穂先が舞い込んだところで大きくアワせた。

大阪湾奥の陸っぱりデイアコウ(キジハタ)釣り攻略ガイド【大阪北港】強い引きをかわす新宅さん(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

ギュンギュンと頭を振る強烈な引きは、同じ場所で釣れ盛っているガシラとは比べものにならない強さと重量感だ。浮かせたのは30cmを少し超すアコウ。「まだまだ小さいなあ。でも、アコウは1尾釣れれば、釣れる状況にあると言う事で、次に期待ができる」という新宅さんの言葉が現実になったのはその30分後。

大阪湾奥の陸っぱりデイアコウ(キジハタ)釣り攻略ガイド【大阪北港】1尾目のアコウは30cm強(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

サイズアップで40cm超え!

1尾目を釣った場所から数m横に移動した場所で、今度はいきなり竿がひん曲がった。慎重にやり取りしながら浮かせにかかる。底さえ切れば潜られる事はないので、まずは底を切る事に集中だ。竿を大きく曲げ込みながら浮いてきたのは40cmを超す良型のアコウだ。

大阪湾奥の陸っぱりデイアコウ(キジハタ)釣り攻略ガイド【大阪北港】40cmクラスのアコウが登場(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

当日はアコウ2尾をキャッチして9時の船で早々に帰港したが、釣り時間にして約3時間ほどだろうか。こんな身近なエリアでの短時間の釣りで高級魚アコウが2尾もヒットするとは…。大阪湾奥の実力は侮りがたし。

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