ライトゲームにおける代表的な4つの『ライン』 TPOで使い分け!

ライトゲームにおける代表的な4つの『ライン』 TPOで使い分け!

アジングにメバリングなど益々盛り上がりを見せるライトゲーム。各メーカーから多数の専用ロッドが発売されているが、それ以上に分かっておかなければいけないのがラインの違い。今回はライトゲームでのラインの使い分けについて紹介したい。

(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・平塚)

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ソルトルアー ショア

4種のライン

ラインはそれぞれに特性を持っており、操作性や感度等に大きく影響してくる。ライトゲームに使用されるラインの種類は大きく分けてフロロ、ナイロン、PE、エステル、の4種類。使いやすさとその特性を説明していこう。

1.ナイロンライン

先ず、初心者におすすめしたいラインは、ナイロンライン。比較的ライントラブルの少なく扱いやすい。

ナイロンラインは比重が約1.14と軽く、水に浮きやすい。そのためトップウォーターの釣りに適している。またクセがなく非常にしなやかなので飛距離が出やすく、そして比較的トラブルが少ないのが特徴。

伸び率が他のラインと比べて高く、巻き系ルアーを使うとフックを弾くことが少ないので、メバルプラッギングや冬場に他のラインが寒さで硬化してしまう時に重宝する。

一方で、伸び率が高い分反響感度に劣るので、ボトム系の釣りや、小さなアタリを掛けていくアジングのような釣りにはあまり向かない。

ライトゲームにおける代表的な4つの『ライン』 TPOで使い分け!ナイロンライン(撮影:TSURINEWS関西編集部・平塚)

2.フロロカーボンライン

フロロカーボンラインは様々な釣りにおいて使用されることが多いベーシックなラインといえる。最近のフロロカーボンラインは、ナイロン同様に、非常にトラブルレス。

しかしナイロンとは違い、水に沈む。また比重も約1.78と他のラインと比べても最も大きくさばきやすいので、どんな釣りもソツなくこなしてくれ、強風下やボトムを取るような釣りは根ズレに対する強さも相まって特に重宝する。

耐摩耗性も非常に高く、少しだけ伸びもあるのでPEラインを使用する際に、ショックリーダーとしてもよく使われる。

感度はPEやエステルと比べると少し劣るが、十分な感度は持っているといえる。ただし、ラインが硬く巻きグセが強いので、号数が増すほどキャスト後半に失速しやすい。

ライトゲームにおける代表的な4つの『ライン』 TPOで使い分け!フロロカーボンライン(撮影:TSURINEWS関西編集部・平塚)

3.PEライン

最近では、PEラインはライトゲームだけではなくソルト全般で使われてる。その他の4種類のラインの中で唯一ポリエチレン原糸を編み込んで作られており、伸びがほとんどないので感度が最も高い。また強度も高く重宝されている。

しかしナイロンやフロロに比べ、細い分ライントラブルが多く、あまり初心者にはおすすめしない。

比重が約0.98と水に浮く特性があり、縦方向のアクションが入れやすく特にエギングではかなり重宝される。その一方で比重が小さい分風に弱く、横風になればラインさばきが難しくなる。また、熱や根ズレに弱いので、フロロカーボンなどのリーダーを入れての使用が条件となる。

ライトゲームにおける代表的な4つの『ライン』 TPOで使い分け!PEライン(撮影:TSURINEWS関西編集部・平塚)

4.エステルライン

エステルラインは、ここ最近ライトゲームに一気に普及してきたラインで、伸びが極めて少なく、比重が約1.41あるので水に対するなじみもよく、風にも強いのが特徴。感度も高いので軽量のジグヘッドとは相性が非常によく、今アジングでは最も使われているラインだ。

ただ、伸びがない分瞬間的な荷重に弱いため、フロロカーボンなどの若干伸びのあるリーダーを入れなければならないのと同時に、ドラグを併用してあげなければいけないのでヨレが入りやすく、ライントラブルも起こりやすいので注意しておこう。

ライトゲームにおける代表的な4つの『ライン』 TPOで使い分け!エステルライン(提供:WEBライター・原田誠司)

以上のことを理解しながらラインを選択すると、自らの釣りをワンランク上に引き上げられるだろう。ぜひ次のライン選びの参考にしてほしい。

<上杉貴人/TSURINEWS・WEBライター>