夏休みの週末は家族連れで釣り場も賑わう。大阪湾南部の各護岸では今が盛りと小アジがサビキで釣れている。が、今年は小サバの回遊も多く、ともすればアジは居るのに小サバだらけになってしまう事も。7月28日は汐見埠頭で午後から3時間ほどの釣りで小アジを300尾ほどキャッチ。そこで、当日も非常に効果を発揮した小サバと小アジを分ける釣り方を紹介していきたい。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)
ポイントを作れば初心者も入れ食い
そうして1時間半ほどで100尾ほどの小アジを釣った頃にご夫婦がやってきた。重めの小さいカゴで釣る事を推奨して、カゴの投入は護岸に近い場所と説明。一気に底まで仕掛けを入れて、竿のあおり幅は小さく。あらかじめポイントを作ってあるので、すぐに小アジが掛かりだした。
周りを見ると、ほとんどの人がサバとの格闘中だ。常連さんが「今年はサバばっかりで釣りにならん」と、嘆いていたのを聞いて、1人でほくそ笑む。もちろん、朝や夕方のマズメ時にはアジの活性が驚異的に上がって、入れ食いになる事はよくあるので、そんな状況なら難しい事は考えなくていい。
この日は人もやや少ない午後からの数時間、本来なら一番、アジの食いが落ちる時間帯での釣りなので少し工夫をしてみた。結局、ご夫婦と合流してからもアジは釣れ続き、3人で300尾以上の小アジを釣り上げ、夕マズメの時合いを待つことなく早々に引き上げた。
当日のポイント
今回のアジ釣りを振り返ってキーワードとなる釣り方がいくつかあったのでまとめてみよう。
・小サバは表層、アジは底層に止める工夫を
・アジのタナが浅くなればまきエを止めて小休止
・まきエサをまく量とタナを考えてみよう
・どんぶりカゴを使い分けよう
・竿のあおり幅は小さく
・短距離のスローフォールでアジにアピール
などなど、この日はこの方法で小アジが釣れたが、日により少しの工夫で本命だらけになるか、ゲストだらけになるかが決まる事もある。その辺りを考えだすと、「サビキって非常に奥の深い釣りだなあ」と感心させられるのだ。
ちなみに、飛ばしウキ用のシモリペットをあらかじめ通しておくのは、いつでもサビキを飛ばしウキ仕様にできるから。今回は足元だけで全て釣り分ける事ができたので使わなかったが、時としてアジが沖の深場にしかいない事もある。
<松村計吾/TSURINEWS関西編集部>
汐見埠頭
所在地:大阪府泉大津市