沖磯フカセ釣りで40cm超え尾長に45cm口太グロ【熊本・小ガン瀬】

沖磯フカセ釣りで40cm超え尾長に45cm口太グロ【熊本・小ガン瀬】

6月末、梅雨(つゆ)グロを目的に、片山さんと熊本県天草市の牛深へ出かけた。 山本釣具・宇土店でまきエサなど購入し、午前4時すぎに港へ到着し、車中で待機。5時出港の予定で、10分前に船長が到着。今回乗船した初丸は初めての利用で、あいさつをして、シニアコンビであるので足場のいい場所をお願いした。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 APC・中尾文男)

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『小ガン瀬』でフカセ釣り

当日は私たちを含めて6人で、予定よりやや早く出港。穏やかな海を20分ほど走り、ガン瀬へ到着。最初はカブリに若手グループ2人が上礁し、続いて私たちが小ガン瀬へ降り、最後の組が大ガン瀬の北側に降りた。

小ガン瀬は実に7年ぶり。相変わらず大物の雰囲気がプンプンしている。 5時30分から私は船着き、片山さんは水道側でサオを出す。

沖磯フカセ釣りで40cm超え尾長に45cm口太グロ【熊本・小ガン瀬】 大物の雰囲気漂う好場だ(提供:週刊つりニュース西部版 APC・中尾文男)

3投目で良型の尾長がヒット

まだ下げ潮がいくらか残っており、水道側へゆっくり回り込んでいた中で3投目にミチイトが走り、強い北東の風に当たってキーンと風鳴りがしている。何度か締め込みにあったが、どうにか浮かすと40cmをわずかに切る良型の尾長(オナガ)グロだ。

続いてアタったのは大型。片山さんがサポートしてくれ、取り込んだのは45cmの口太(クチブト)グロだった。 出足が好調なので、この分なら2ケタ釣果はいくかもと密かに期待したが、7時30分をまわるとアタリはピタッと止まった。

マキエワークでエサ取りを回避

これまで40cmアップ2尾を含め4尾。 潮の動きも悪いので朝食タイムとし、持参の大型パラソルを広げた。この時点で片山さんは口太を2尾ゲットしており、それぞれボウズだけは免れた。正面に見えるカブリではサオがよく曲がっていたが、隣の大ガン瀬の方では取り込みを確認することはなかった。

沖磯フカセ釣りで40cm超え尾長に45cm口太グロ【熊本・小ガン瀬】タックル図(提供:週刊つりニュース西部版 APC・中尾文男)

10時をまわると、この一帯特有のキンギョがおびただしく、加えてブルー系の熱帯魚やベラなど、エサ取りが足元に散ったまきエサを盛んに追い回している。これらはマキエワークである程度かわせるので、アジやサバ、タカベなどの足の速いエサ取りよりもむしろ歓迎すべきだ。

40cm超え尾長が登場!

今回はこれらエサ取りの対策として20m先に狙いを定め、通常は頭と尾を取って腹掛けにしていたオキアミを、頭だけは取らずに背掛けにして遠投を繰り返していたところ、ミチイトがシャープに勢いよく走った。

尾長だと直感で分かり、腰を落として左右への締め込みに対応。どうにか瀬ギワへ浮かせ、タモを入れてゲット。やはり良型の尾長で、計測すると40.5cmだった。

沖磯フカセ釣りで40cm超え尾長に45cm口太グロ【熊本・小ガン瀬】40cmオーバーの尾長をゲット(提供:週刊つりニュース西部版 APC・中尾文男)

11時をまわると30cm半ばのマダイを取り込んだが、その後は日差しも強くなり、アタリもなくなったので納竿とした。釣座を洗い流し、午後1時の回収を待った。 今回は久しぶりの小ガン瀬であったが、以前と変わらない釣果に満足し、豊穣の天草の海へ感謝しつつ帰途へ就いた。

<週刊つりニュース西部版 APC・中尾文男 /TSURINEWS編>

▼この釣り船について
初丸
この記事は『週刊つりニュース西部版』2019年7月19日号に掲載された記事を再編集したものになります。