夏のチヌは産卵後の体力回復のため、食欲は旺盛で多種類のエサを求めて捕食している。そのため、フカセ釣りでも「チヌは底で釣る」観点だけではなく、多彩な攻め方が数釣り、そして大型チヌを仕留めるコツとなる。そんな夏チヌのフカセ釣りでのセオリーを、実釣を交えて紹介。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・兵頭良弘)
7月15日に実釣してみた
さて、そんな夏チヌのセオリーに沿って良型チヌを狙おうと兵庫・武庫川尻にある新波止(通称フェニックス)へ出かけた7月15日は、午前中の涼しい時間限定での釣り。
仕掛けは磯ザオ1号5.3mにミチイトは1.5号にハリス1.5号、棒ウキを使ってウキ下6ヒロからのスタート。ハリにはサスガチヌ2号を使用し、ハリ上50cmにジンタン4号を1個打った。
ちなみに使用したまきエサは生オキアミ3kgに爆寄せチヌとナンバー湾チヌⅡを各1袋ずつ混ぜ合わせたものを使用。さしエサはくわせオキアミスーパーハード(L)、食い渋りイエロー、荒食いブラウン、ガツガツコーンを使った。
最終釣果とチヌ攻略
底狙いで42cmと40cm、中層からやや上層狙いで53.5cmと46cmを食わせて12時前に納竿とした。
納竿間際に2連発でもらった53.5cmの年無しチヌや46cmの良型のアタリは、前ページの(2)で解説したように、タナを浅く調整した直後の追い打ちのまきエサに反応してさしエサを食ってきたものだ。
またエサ取りにアジ、サバなどの足の速い青魚も回遊し苦労させられたものの、さしエサには練りエサ2種類とコーンを用意し、さしエサのローテーションとマキエワークで何とかエサ取りを交わし、チヌの釣果を上げることができた。
今シーズンの夏チヌはエサ取りも多いが本命のチヌの魚影も濃く、フカセ釣りでも十分に良型が狙えるので、暑さ対策を万全に一度、チャレンジしてみてはいかがだろう。
<兵頭良弘/TSURINEWS・WEBライター>