3流し目で110㎝ドラゴン級!
3流し目は走水寄りのタナ35~45m。
一番低いタナで待つと、竿先にコツンコツンと前アタリが現れ、なかなか食い込まないので誘いのつもりで聞き上げると根掛かりのように押さえ込まれた。
リールのドラグが滑って巻き上がらないので、少し締めてスローなポンピングで強引をいなしながら巻き上げていく。断続的にギューンと絞る強烈な引きに竿の弾力で応戦。
浮上させた魚は、薄濁りの潮のなかでテンビンが海面の上にくるまで見えてこなかったが、仕掛けをつかむころにはサーベル状の魚がキラリ。ハリスを持って抜き上げたのは、後検で110cmのドラゴン級。
当日の最終釣果
タナは回り直すごとに少しずつ下がり、13時には45~53mとなる。
私の釣果はこの時点で20尾、14時の沖上がりまで指示ダナの中間を置き竿で狙い24尾でフィニッシュ(小型はリリース)。船中釣果は55~110cm20~59尾。左舷前寄り2番目が竿頭、2番手が50尾だった。
今後の展望とまとめ
今回の釣果は昨年同時期の取材の4倍にあたり、置き竿のアタリの出方からも魚影は相当に濃いと思う。
船長のコメント
「夏タチはルアーのようにショートハイピッチでシャクり、そのなかで掛けていくのが数を伸ばすコツです。誘ってアタリを出してアワセを入れて掛けようとする冬の釣りかたは、エサがハリの付いている部分だけ残って食い逃げされることが多いようです。」
今回は高橋さんは街中で買った市販品、多田さんは船宿特製1本バリ仕掛けを使い、手持ちでタナを広く探っていたが、シャクリのインターバルが長いことと、アワセを入れてしまうことがハリ掛かりを悪くしていた。
また、巻上げ速度が速すぎるとタチウオの口切れによるバラシが増えた。置き竿の釣りはアタリが少なく、数は伸びないが、大物と出会うことが多いのでこの釣りかたが私は好きだ。
<週刊つりニュース関東版 APC・木津光永/TSURINEWS編>