これから夏、そして秋は小魚たちのパラダイス。そして、チヌ釣りにおいてはエサ取りパラダイスだ。そんな高水温期のチヌ釣りで欠かせないエサがコーンである。今回はエサ取り対策としてのコーン使用法を紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・濱堀秀規)
コーンは人間のおやつにも?
皆さんは、甘々娘(かんかんむすめ)、あんみつ姫、甘太郎(かんたろう)、ゴールドラッシュ、サニーショコラ、しあわせ3、めぐみ…と言う名を耳にした事があるだろうか。
これらはすべて、日本で栽培されている、食用のトウモロコシの品種名である。甘みを連想させたり、鮮やかな黄色を連想させる名前が多い。昔は「ナンバ」と呼んでいたが、日本の農業技術で品種改良が進み、メロンと同じくらいの糖度になるので、最近は「スイートコーン」と呼んだり、「フルーツコーン」と呼ばれている。
私も、農産物直売所で販売される6~7月の時期になると、釣りに持参する。ラップでくるんで、レンジで3分間チンしたスイートコーンをおやつにしているが、これがうまい。皆にもお裾分けすると、たいそう喜んでくれる。ある釣行のときは、同行する釣友と私の両方が、スイートコーンをおやつとして、皆にお裾分けしたこともある。
エサ取りの猛攻に勝つ「New食わせコーン」
夏や秋の釣りで、ものすごい数のエサ取りに包囲されることがよくある。それを打開するには普通の答えなら、手前にエサ取り用のまきエサをドバドバまいて、本命用をチョボッと遠投して沖で釣る。という、阿波釣法の基本技術がある。
しかし、高水温時にはあまりにも多くのエサ取りの猛攻で、まきエサによる分断では歯が立たない時がある。
そんな時、私には「Newくわせコーン」がある。このエサは、夏や秋のエサ取り猛攻時に大変重宝する。
普通の生オキアミよりも固い、くわせオキアミスーパーハードが本命のチヌよりも先に、エサ取りに食われてしまった時、この「Newくわせコーン」にかえたとたん、2時間くらいの間に、2人で17匹のチヌを入れ食いにした事があった。
最後の方はさすがに、コーンのおいしさをエサ取りも知ってしまい、「Newくわせコーン」でもダメかと釣りを終了とした。
黄色や白は目立つのだ
その日、エサをかえただけで、連チャンした事を考えてみると、色も重要な要素だと思った。海中では、白や黄色は目立つので、これがチヌに猛アピールしたのだと。
最近は、オキアミやネリエなどコーン以外にも黄色のエサが新しく出ており、実釣した船からのイサギ釣りにも効果が高かった。
「Newくわせコーン」は、エサ取りに強いだけでなく、その黄色が魚に強くアピールするのだ。
エサ取りの猛攻にあったら「魚が来~ん(コーン)」と嘆くのでなく、さしエサをかえてみると好結果になる。皆さんの参考になれば幸いだ。
<濱堀秀規/TSURINEWS・webライター>