関西で秋のジギングといえば身近な瀬戸内海が人気。
潮流が早いため魚のエサになるプランクトンなどが豊富で、そこで育つ魚は身がしまって非常に美味しいと全国でも高く評価されています。
秋はブリやサワラ、カンパチなど青物の回遊の季節で所狭しと釣り船が並びます。手軽なジギングで瀬戸内海ならではの高級魚を堪能しましょう!
海峡産の魚は身の締まり方がまるで違う
瀬戸内海でも、特に強烈な潮流が発生する明石海峡や紀伊水道まわりは屈指の好漁場とあって釣り船が多く、エサ釣りはもちろんですが、特にルアーフィッシングが盛んなエリアです。
春から夏にかけてはタイラバでマダイ、タコエギでタコ、夏の終わりからはブリ、サワラなどの青物がジギングで狙え、季節によって狙う魚は変わりますがどれも高級魚ばかりです。
この辺りでサオを出したことがある釣り人なら、みなさん口を揃えて「瀬戸内の魚は最高」と言います。
日本一の潮流によって鍛えられた魚は、身の締まり方がまるで違うということのようです。
秋のメインターゲットは青物で、運が良ければカンパチやアコウ(キジハタ)も釣れます。
潮のタイミングをみてタチウオを狙う釣り船もあります。
それらすべてがジギングのターゲットとなります。
明石〜和歌山は釣り船が多くジギング入門に最適
明石海峡から紀伊水道にかけてのエリアは特にオフショアジギングに挑戦できる釣り船が多く、レンタルタックルを借りられて初心者でも気軽に乗船できる釣り船がたくさんあります。
最近では釣り船のWebサイトもたくさんあるので、初めての方ならまずはタックルをレンタルできるところを探してみましょう。
特に明石方面はハマチクラスの小型が多く釣れ、敷居も低いので初めてのジギングには最適です。
料金も比較的良心的で、私の知るところでは6000〜10000円ほどの釣り船が多く、安い料金で短い時間から選べるので計画がたてやすいというのも魅力。
積極的に電話して、釣り方や必要なもの、集合場所、時間など、わからないことは必ず確認してください。
また、釣り船は朝が早いので、なるべく夕方以降の電話は控えましょう。
種類が豊富なジグ選び
ベイトとなる魚に似ているもの、まったく似ていないものなど、種類は様々。
キラキラ輝くメタルジグというルアーを集めるのも楽しみのひとつ。
形や重さはメーカーによって種類も多く、アクションによっても変わります。
小刻みで機敏にシャクって早巻きする、ゆっくり大きくシャクって長いフォールで食わせる、またはその中間くらいのアクションなど。
魚が捕食しているベイトをイメージしてジグを選び操作します。
瀬戸内海では小型のタチウオをイメージしたシルバーのロングジグも定番です。
魚が食べているベイトは何か、必要な重さやカラーを釣り船に確認しておきましょう。
ジギングの基本動作はジグを海底まで落とし、リールを巻きながらシャクリ上げては落とすというアクションをくりかえすというものですが、海底の起伏が激しい瀬戸内海では根掛かりでロストすることも多く、予備も必要です。
乗船中に気をつけることは
釣り船では他の人と隣合わせになるので気配りは必要です。
ジギング船では走り回る青物がターゲットになることもあり、隣の人とイトが絡み合うオマツリがよく起こります。
オマツリしたときは「オマツリしました、すいません」など、聞こえるように声を掛け合うことも大切です。
ほかに多いトラブルは根掛かりです。
瀬戸内海の海峡地域は海底の起伏が激しく、数十メートルも一気に水深が変わるポイントもあり、油断するとすぐに根掛かりするのでジグが底に着いたらすぐに巻き上げる必要があります。
このような根掛かりを防ぐため、タチウオ釣り以外ではメタルジグのテール側のフックを外してしまうのが一般的です。
釣り方は船長によく聞き、釣れてる人のアクションやカラー、重さは参考にしたいところです。
お互いにジグの特徴などを意見交換しあうのも釣果を伸ばす秘訣になり、コミュニケーションをとることも楽しみのひとつになると思います。
ジギングが盛んな地域なので、情報交換もしやすいですよ!