釣りのなかで、とくに深いポイントを探るメヌケ(アコウダイ)。茨城沖では水深500m前後を攻めることもある。真っ赤な魚が多点掛けで上がってくる光景は胸躍るものがあり、食味も最高。今回は中深海のメヌケ釣りを解説。
メヌケの取り込み
巻き上げは、個人の判断で行う船と、一斉に巻き上げる船があるので乗船時に船長に確認する。
ウネリの状況などを考えてドラグを調節。口切れやハリス切れしないように気をつける。
メヌケは浮袋があるので残り水深10~20mになると前方にゴボッゴボッと浮き、この瞬間が魅力。たとえハリから外れても浮いたままなのでタモですくえる。
慌てずに中オモリをつかんでたぐり寄せる。
ハリスを持つ際の重量感は格別なもの。
食べ方のポイント
クーラーへの保管は、ひと工夫必要。
魚の濃いオレンジ色は、氷水の中に入れてしまうと白く変色する。直接水や氷に触れないようにしよう。
この魚は超高級魚で、なかなか食べるチャンスがないが、皮と身の間のゼラチン質はとろけるような触感で甘い。
刺し身は釣った当日に食べると多小硬く、甘みも少ない。サクにして三~四日寝かせると旨味が増す。
焼いても煮ても美味しいが、鍋がお勧め。たくさん釣れたときは、西京みそなどに漬けて保存してもいい。
深場のメヌケ釣りは、ややヘビーなタックルで敷居は高そうに見えるが、船宿によってはレンタルタックルがあり、釣り方はさほど難しくない。
船長のアドバイスに従えば〝提灯行列〟も夢ではないので、ぜひ挑戦してみては。
<週刊つりニュース関東版 編集部/TSURINEWS編>