養殖業者向け海況アプリ「UMITORON PULSE」が公開 釣りにも使える?

養殖業者向け海況アプリ「UMITORON PULSE」が公開 釣りにも使える?

ウミトロン株式会社は、 水産養殖向け海洋データサービス「UMITRON PULSE」のアンドロイド版アプリを提供開始。釣りに応用できるか、アプリを使ってみた。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS編集部)

アバター画像 TSURINEWS編集部

その他 お役立ち

養殖者向け海況予測アプリが公開

ウミトロン株式会社は、衛星データを活用した高解像度衛星データを活用した水産養殖向け海洋データサービス「UMITRON PULSE(ウミトロン パルス)」のアンドロイド版アプリを提供開始。

ウミトロンパルスはウェブサービスとして7月下旬に提供スタート、今回はそのアプリ版がリリースされたことになる。アプリは無料で使用可能。

月額プラン(3,300円~)に申し込むことで、過去のデータを閲覧になるといったメリットがある。

機能

リリース時点のアンドロイド版アプリ画面から、具体的にウミトロンパルスの機能を見ていこう。

まずメニュー画面を開いて、閲覧可能なデータの一覧を確認してみる。

養殖業者向け海況アプリ「UMITORON PULSE」が公開 釣りにも使える?メニュー画面(提供:TSURINEWS編集部)

海水温・クロロフィル・溶存酸素・塩分濃度・波高などを視覚的に認識することができる。海水温がわかる他アプリもあると思うが、操作感としては大きく変わらないだろう。

メニューから簡単に見たいデータを切り替えることができるので、シンプルな操作が可能だ。

養殖業者向け海況アプリ「UMITORON PULSE」が公開 釣りにも使える?海面水温の確認画面(提供:TSURINEWS編集部)

具体的なアプリの使い方は、以下の動画を参照いただきたい。

釣りにも使える?

釣り人として気になるのは、やはり実釣に役立つ使用方法ができるのか?という点だろう。アンドロイド版アプリを実際に触ってみた筆者の感想としては、「ソルトの分析派アングラーにはちょっとオモシロイかも?」といったところ。

ザックリとした釣行エリアを決める際に、「水温」「溶存酸素」情報は役に立つかもしれない。サカナは酸素量が多い環境を好む傾向にあるからだ。

他アプリと併用必須

とはいえ、このアプリだけでは釣りに必要な海況はわからない。「天気・風速・風向き」の機能がないからだ。そもそもが「水産養殖者向け」アプリなので、これは仕方がない点と言えそうだ。

水温や波の高さといった、釣行に必須ともいえる情報は他アプリで確認が可能。併用することで、精度の高い釣行が可能になるかもしれない。

養殖業者向け海況アプリ「UMITORON PULSE」が公開 釣りにも使える?溶存酸素の確認画面(提供:TSURINEWS編集部)

「分析した感」はある

他の釣り特化アプリとの大きな違いは、やはりクロロフィル・溶存酸素・塩分濃度といった「養殖者向け」の専門的な情報を確認できる点だ。

突き詰めて言えば「釣り=生態系に合わせるスポーツ」と言い換えることができるはず。上述した専門的な情報も、釣りのターゲットである魚の動きに少なからず影響しているのではないだろうか。

他のアプリと併用しつつ、本アプリのデータを蓄積していけば、釣果に役立つ日がくるかもしれない…。ただし、釣果に結び付くかはその人次第…。といったところだ。

分析派アングラーの方ならば、「ウンチク」にもなるので、一度手に取ってみてはいかがだろうか。

<TSURINEWS編集部>