山本太郎に聞くチヌ太郎のチヌ道①【前編】

クロダイ釣りを愛する人ならば知らない人はいないのではないか。堤防の落とし込み釣り、ウキダンゴ釣り(紀州釣り)、そしてイカダのカカリ釣りなど、長い間、第一線で活躍を続ける山本太郎氏。クロダイに魅せられ続ける山本氏は、一体どんな釣道を歩んできたのだろうか。今回は、釣りを始めてからメディアに登場するまで。〝チヌ太郎〟が歩んできた釣道を、少しだけ話してもらった。

【山本太郎】1957年生まれ。三重県在住。
カカリ釣りはもちろん、波止の落とし込み釣り、ウキダンゴ釣り(紀州釣り)、ウキフカセ釣りなど、多彩なクロダイ釣りをオールマイティーにこなす。
シマノ、マルキユー、東レインストラクター。

TSURINEWS編集部 TSURINEWS編集部

その他 インタビュー

初めての釣りは?

チヌ釣りのあれこれ。

初めて釣りをしたのは19歳のときですね。

それからしばらく空いたけども、実質やりだしたのは21歳。
だから40年。

初めてのカカリ釣り場はね、京都府・舞鶴の白杉っていう所なんやけど。

えー何がなんだか訳が分からへんまま一日が過ぎたという(笑)。
ほとんど何もなし……。

どんな感じでしたか?

その当時、日本海は赤土やったん。

OKかどうかは知らんけど使ってた。
赤土にアケミ貝というのが王道やった。

そこで、アタリがあったんで「きたーっ」て一生懸命リールを巻いたら、上がってきたのはダンゴやった(笑)。

割れずに、それをボラがつついて、魚が掛かったと思ったんやけど、赤土のダンゴがそのまま。

そのぐらいダンゴの粘りが強かったんやね。

それで、あんな釣りは難しいってことで、当時は大阪に住んでいたので、大阪湾の防波堤へ行ってみた。

防波堤釣りをやるっていっても試行錯誤したんやけども、それでも釣れず……。

その後、カカリ釣りの方は行きましたか?

学生のとき、福井県・若狭和田っていうところの民宿に、カキ養殖のアルバイトで3カ月くらいおったんかな。

そんときに、たまたまそこの民宿の息子と友達やったのが、小浜金丸渡船の今のおやじ。

私と同い年。

21歳のとき。

それで何かあって自宅に呼ばれて行ったときに、店先に魚拓がズラーっと貼ってあったん。

全部チヌ、チヌ。

何やってるとこって聞いたら、イカダの渡船業やってるって。
それからです、本格的にカカリ釣りにのめり込んだのは。

何回も通った?

ハイ、通いましたね。

もう、えー7、8年ぐらい。
もう、そらびっくりするぐらい通いました。

頻度はね……。

今みたいに高速道路もなくて、結構時間がかかりました。

暇はあれどもお金がないという時代(笑)。

そんな年代でもあったんで、そうやね、1カ月に7、8回。
行くと3日間帰ってけえへん、2日間帰ってけえへんの繰り返し。

続けて釣った方が感覚がつかめるから?

連続というかね、思うように釣れへんかったので、釣れるまで帰りたくない。
若いときはそんな感じやった。

しばらくはすごく通いましたね。

カカリ釣りに夢中になってしまった(笑)。

では大阪湾では釣らなかった?

えーと、あるころからね、まあイカダへは行きたいけど行かれへん、その憂さ晴らしに、今度は大阪湾を思い出して。

どんな釣り方?

以前は電気ウキ。
電子ウキちゃうよ、わりと大きい電気ウキで釣ってたんやけど。

そこからはイカダザオをそのまま持っていってミャク釣りをやりだした。

いわゆるコスリ釣り、堤防のボタ(堤防際)をコスリながら歩く釣り。

それは夜釣り?

夜、夜。

チヌはその当時は夜しか釣れへんもんやと。
防波堤はね。

それでね、今度は結構釣れるようになった。
なぜだか。

ウキ釣りをやってたころはまったく釣れへんかったのに。
で、これにハマってしまって。

どっちかっていうとイカダには行きたかったけど、防波堤はほとんどタダや。

エサは?

アオイソメだけ。

500円。
当時はアオイソメだけで釣れた。

ミノムシもあったけど、食いはいいねんけど高い、高い(笑)。

どこにでも置いてなかったんで、やっぱ、どこでも入手できるアオイソメが主流やった。

ただし、そのころの大阪湾は今ほど放流事業もやってないし、釣れるのは90%がキビレ。

大阪湾は汽水域やから。

しかも型は圧倒的に30cm台、40cm超えたら、渡船屋さんが、なんか魚拓取ってチヌやと(笑)。

身近に堤防でチヌ釣りをやっている人はいた?

いない。

だから見よう見まねで。
あれですよ、いわゆる当時の若狭釣りという。

ハリ上30cmぐらいの所にオモリを付けて、そのまま。

あとはもう月によってタナが変わるから、どこでアタるか一生懸命探して、ひたすら歩いて探る。

人がおったら飛ばしてまた落として。

タックルは?

サオは西海(さいかい)、サクラの西海にコロネットリール。
あとは何もない。

ハリとオモリだけ。

<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>

後編【メディアに出るきっかけ】はコチラ

【山本太郎】1957年生まれ。三重県在住。
カカリ釣りはもちろん、波止の落とし込み釣り、ウキダンゴ釣り(紀州釣り)、ウキフカセ釣りなど、多彩なクロダイ釣りをオールマイティーにこなす。
シマノ、マルキユー、東レインストラクター。

この記事は『週刊つりニュース中部版』2018年4月6日号に掲載された記事を再編集したものになります。

  

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