毎年、9月中旬を過ぎると急に活性が上がる魚がいる。アジである。8月中は豆アジの天下なのだが、この時期になるとやや水温が下がるからか、25~30cm前後の良型アジが、ショアライン沿いを回遊し始める。
シンカーを使って潮目を狙う
アジングで様子見がてらの釣行のつもりで、9月19日深夜に熊本県天草市牛深港に向けて車を走らせた。
ポイントであるハイヤ大橋下の港に到着すると、潮止まりなのだが隅に豆アジらしいライズが見られる。
「豆はいるから、あとは良型がいるかどうかだな」と、期待しながらタックルを組む。
このポイントは、ジグヘッドリグではあまり向かないので、10g前後のヘビーキャロライナリグを使えるロッドが必要となる。
潮がまだ緩いので、遊動式中通しシンカーの『Mキャロ N-8g/ティクト』+ジグヘッド0.4g+ストレートワーム2.7inchをセットし、うっすらと出ている潮目を狙い、潮上にキャスト。
アジがいるレンジを探る
ボトム付近を狙うためフォールさせるが、途中で豆アジのアタリがある。
「ここも豆アジだらけか?」と思ったが、カウント10くらいから豆アジのアタリがなくなる。
やはり豆アジは表層付近に浮いているようだ。
カウント20でボトム付近を横方向にドリフトさせながらリフト&フォールで狙う。
潮下の回収ポイントに差し掛かるところでコン……グッとした明確なアタリ。
アワせると、潮の流れに乗ってなかなかの引き。
バラさないように慎重に抜き上げたのは26cmのアジだった。
やはりこの時期になると回遊してきているようだ。
それからは、潮の速さに合わせヘビーキャロライナジグの重量を加減しながらボトム付近を探り、20尾以上釣ったところで満足し納竿とした。
<週刊つりニュース西部版 APC・花田浩晃/TSURINEWS編>