ハリの使い方でカワハギ釣りの戦略を考えてみよう!ハゲ針と丸セイゴ針

カワハギ釣りでは大きさ・形状などの異なる多種多様なハリが販売されており、迷ってしまう方、「よく釣れるよ」の一言で選んでしまっている方も多いのではないでしょうか。自分も初めはそうでしたが、ハリの特徴をきちんと知った今では、迷うことは格段に少なくなりました。
今回はそんなカワハギ釣り人の迷いの要素であるハリについて、2大系統である「ハゲ針」系、「丸セイゴ針」系のハリの使い分けで気をつけるべき点と、取り扱いについて述べていきたいと思います。

荒井 良乃介
荒井 良乃介

東京湾、相模湾を中心にカワハギ釣りをしている高校生です! 小学校4年生の頃にカワハギ釣りにハマって以来、他の釣りはせず、一年中カワハギ釣りに没頭しています。 ここではカワハギ釣りについての基本から応用までを記していきたいとおもいます! よろしくお願いします! 2017ダイワカワハギオープン決勝大会参戦、6位。

荒井 良乃介の担当記事を読む
×閉じる

船釣り エサ釣り

自分の釣り方に合ったハリを選ぼう

左が「ハゲ針」ベースのカワハギバリ、右が「丸セイゴ針」ベースのカワハギバリ。

カワハギ釣りで用いるハリは大きく分けて2つの種類があります。

ひとつはフック系と呼ばれるもの。
もうひとつは吸わせ系と呼ばれるもの。

編集部注:フック系吸わせ系は著者が呼称する名称。フック系は「ハゲ針」をベースとしたハリ、吸わせ系は「丸セイゴ針」をベースとしたハリのこと。また、ハリのメーカーによってそれぞれの系統に異なる名称がついています。

まずはそれぞれの特徴について述べていきます。

掛かりやすさを重視、フック系

いわゆる「ハゲ針」系列のハリです。

ハリの「フトコロ(軸と先端の幅)」が広く、ハリ先が急角度で内側に向いているため、カワハギの捕食の特徴である「吸い込んで吐く」際の、吐き出すタイミングで口の内側に残りやすい形状をしています。

このハリは市販のハリ付き仕掛けにも付いていることが多く、昔からよく使われてきた最もスタンダードなものでもあります。ちなみにハゲ針の「ハゲ」とはカワハギのことです。

基本的にこのハリは太軸のものが多く、吸わせ系に比べて魚にエサを飲み込ませて掛けるような釣り方には適していません

でも、エサを吸い込んだり、かじった魚の歯の裏に貫通させて、確実にフッキングを促すことが可能になります。

そのため、精度の高いフッキングの技術を身につけることができればバラシも少なく、確実に釣ることができると思います。

ハリ先も比較的フトコロが開いているものが多いため、低活性で吸い込みが悪くエサをかじって逃げてしまう……そんな魚が多いときにもハリ先が口元に当たりやすく、アタリが出しやすいという観点ではオススメの形状です!

エサを吸い込ませて掛ける、吸わせ系

いわゆる「丸セイゴ針」系列のハリです。

ハリの「先曲げ(釣り針の一番下、ハリ先下側の曲がった部分)」が細くなるように設計されていて、ハリが魚の口の中にスルリと入り込みやすい形状をしています。

この類のハリは、フック系のハリに比べて軸が細くて全体的に小さい仕上がりになっており、エサを吸い込んで捕食するカワハギの特徴を活かして釣ることをメインに作られている形状となっています。

エサを吸い込んで捕食してくれるような比較的活性のある魚がいる場面では、オートマチックにフッキングを促すことが可能となります。

そのため、アタリを掛けにいくフッキングの技術というよりは、魚に吸い込ませる誘いの技術の方が重要視されるのではないかと思います。

何となくハリの選択を試すのではなく、上記のようにそれぞれのハリのコンセプトを考えて釣りを組み立てていくことが上達の近道でもあると考えています。

例えば、その日釣れている人の使っているハリをそのまま参考にして使うという場面もあるかと思いますが、「どのような釣り方をしていてそのハリを使っているのか」を一度考え、水中をイメージすることができると釣果にも結び付きやすくなります!

ハリ先が甘くなったらすぐに交換!


カワハギ釣りはハリの鋭さが釣果に大きな影響を与える釣り。
ハリ先が甘くなったらすぐに交換しよう。

根がかりしてしまったり、外道がかかってしまったり、バラしてしまったり……。

カワハギ釣りでは様々な原因でハリ先が甘くなって、刺さりが浅くなってしまうことが多々あります。

この状態でカワハギを掛けられたとしても刺さりが甘くなり、バラしに繋がってしまう1番の要因ともなり得ます。

理想は魚を掛けるたびにハリを交換したいのですが、それではハリの消費が早すぎてコスパがかなり悪くなってしまいます。

なので自分はハリ先を親指の爪に軽く当て、ハリスを引っ張ったときにハリが刺さらずに滑ってしまうようなら必ず交換するようにしています。

ハリ先が上に向くように取り付ける

カワハギは硬いクチバシ状の歯を持っていて、何度か掛けるとハリ先が甘くなりやすい。
また根を攻めたり、大型を掛けた際にハリを伸ばされたり、何かとハリへのダメージが大きい釣りなので、どんどん交換していこう。
ハリがきちんと上を向いているか、よくチェックしよう。

ハリ先が痛みやすいカワハギ釣りの仕掛けは、鋭さが甘くなったらすぐに自分で交換できるように作られています。

しかしここに罠があるのです。

それはハリを取り付けるときにハリ先の向きを必ず上側にすること。

このことはカワハギ釣りをしていく中で一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

ごく初歩的なことではありますが、釣果を伸ばすには必要不可欠な重要事項でもあります。

カワハギは本来、斜め下を向いて捕食します。その生態から考えてみましょう。

例えば、ハリ先が上を向いていなかった場合、ハリの「腰曲げ」がカワハギの口の中を滑っていく確率が高く、ファーストコンタクトのアタリがうまく取れません

取れたとしても鮮明なアタリにはならないため、フッキングさせることができなかったり、できたとしても刺さりが甘くなってバラシにつながってしまうことが多くなります。

ハリ先が上に向いていないと、先程述べたハリのメリットも100%活かすことはできません!

交換バリはこのように100均で売っている磁石などでまとめておくと便利。

なおハリ先は仕掛けを使用中にも向きが変わってしまうことがあります

仕掛けを回収するたびにハリ先がどのようになっているかをチェックすることが、カワハギ釣りの釣果を伸ばす秘訣のひとつです。

まとめ

釣果を伸ばすのには適切なハリの選択と、仕掛けを丁寧に取り扱うことが欠かせません!

これらの点に気をつけるだけでも掛けられるようになるアタリが増え、バラしは圧倒的に少なくなります。釣りの中で意識してみてはいかがでしょうか。

またハリのコンセプトを理解し、それをイメージしながら使い込むことで見えてくるようになることも沢山あります。

ぜひハリの特徴を参考にして、自分なりのカワハギ釣り戦略を組み立ててみてください!