前回の「海外遠征釣行なんて夢?ではないんです!費用の捻出方法(第1回)」では、1日1,370円を1日の金額はわずかでも長い時間をかけてコツコツ積み重ねることで、費用を根出可能だという話をしました。今回は、「計画に時間をかけるメリット」を解説します。
じっくり構えて計画を
自身の生活に無理がこない形で費用捻出をするために、私は行こうと計画してから実行までの期間を、最短スパンで1年、通常は2年以上としています。
実はこの期間に様々な誘惑に襲われ、本当に行きたいか?ということを試される期間でもありますが、本気で行きたいという気持ちがありさえすれば大丈夫です。むしろこの1年以上という期間をかけるメリットは実はまだあります。
メリット1:休みを調整し易い
1つ目は、取りにくい休みを調整する期間が長く取れるということです。
まず行こうと決心したなら、職場およびご家族にその抱いている夢を実現することをはじめに宣言しちゃいましょう。いつ行くとは初めのうちは言わなくていいので。もちろん最初はだれも信じてくれないし同僚や上司からたしなめられることもあるでしょう。
でも一年以上をかけてコツコツと話を進めていくうちに周りの人もだんだんあなたの本気度をわかってくる、またはあきらめてくれる(?)はずです。
私は幸い(?)独り者でしたので、この件に関しては両親に話しておいたのと仕事の調整だけで済みました。
メリット2:ホットなタイミングを選べる
あともう一つ最大のメリットがあるのですが、それはずばり「一番いいシーズンに行くことができる」です。夢の海外釣行なんだからいつ行っても素晴らしい釣果に恵まれるんでしょ?と思う方もいるかもしれません。
残念ながらそんなことはほぼないです。例えばアラスカの川でサーモンを狙いたいとした場合、まず狙う種類を決めて出かけるのですが、それぞれの種類や地域によって遡上時期が違います。
それぞれの一番ホットな期間はどのくらいあると思いますか?一年のうちにわずか2週間くらいなものです。それを外すと数回のアタリはあるかもしれませんが、一匹の釣果にも恵まれないことだってあり得ます。
アマゾンでピーコックバスやタライロンを釣りたいといっても雨期に行こうものなら密林も水没してしまい、どこもかしこも水だらけ。日々襲われる豪雨に加え、魚も散らばって釣りになりません。
乾季でありつつもベースとなる大型船(ホテル並みの装備があるものも)が自由に航行できる時期は想像するより短期間です。そのあたりは国内のほうがよっぽどコンディションは緩やかです。
メリット3:早めの予約が可能
しかもこういった釣り場は実は世界中のアングラーが狙っています。アメリカ、EU諸国、北欧、中国、韓国、オセアニア…世界中の人が競争相手なわけです。その人たちが皆ベストシーズンめがけてロッジ、ガイドをリザーブするわけです。
半年前の予約はおろか、出かけた釣り人が翌年の同時期に予約を押さえちゃうなんてザラです。その中に滑り込もうというわけですから最短で1年という準備期間が決して長いとは言えないと思いませんか?
次回も海外遠征釣行準備編をお届けします。
<藤村/TSURINEWS・関東編集部>