渓流探検に大活躍なアウトドア向けスマートウォッチをフル活用してみた

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埼玉県秩父を流れる入川は荒川の源流部。
入川渓流観光釣場やキャンプ場があり、自然を満喫したい人たちで休日はにぎわう。観光釣場の上流には林道は延びており、美しい景観が続く。
9月22日(金)、カシオ計算機株式会社の牛山和人さんと石井信孝さんがルアーで釣行。終盤になったヤマメイワナを狙うと聞き、渓流で過ごす大人の休日外遊びに同行取材した。

この記事は『週刊つりニュース関東版』2017年10月6日号に掲載された記事を再編集したものになります。

TSURINEWS編集部 TSURINEWS編集部

淡水の釣り 渓流釣り

  

探検釣行に威力を発揮するスマートウォッチ

牛山さん(右)と石井さん(左)。
ヘルメットやクマ避けの鈴など、トレッキング装備に抜かりはない。

同社からはスマートフォンと連動するスマートウォッチ『プロトレックスマート(PRO TREK Smart)/CASIO』が発売されている。

これは従来のスマートウォッチにある電話やメールの着信を確認する機能はもちろん、GPSを使ったマップタイドグラフ釣果記録を残せるなど、釣りに特化した機能を有するのが特徴。

当日はこの時計を頼りに釣行計画を立てる。

プロトレックスマートは地図への踏破記録保存機能があり、前回釣行のログ(青)を頼りに辿っていく(赤)。 魚が釣れたら場所を記録しておくこともできる。

登山ガイド・ステージⅡの資格を持つ牛山さんは、入川に何度も足を運んでいる。

前回のルートや釣れた場所などの釣行記録を保存しており「同じルートをたどってみましょう」と方針を決定。

ルートを確認しながら渓流をのぼっていく。

事前に地図を時計にダウンロードしておけばスマートフォンの電源をオフにしても地図機能に制限はない。

「携帯電話の電池を温存できるのは、緊急時を考えると心強いですよね。さらに時計を機内モードに設定すればこちらの電池も長持ちします」

滝こそないが本格的な沢登りになるため、装備はしっかりしたものを用意。
ヘルメットやクマ鈴の準備もしよう。

スマートウォッチが「釣れ時」を教えてくれる

プロトレックスマートの「フィッシングタイム機能」が動作している様子。
魚のマークが多く点灯する時間が釣れ時の参考を示してくれる。

当日のポイントはやや水深があるためルアーが有利。
4.5gのミノーをメーンに攻めていく。

プロトレックスマートフィッシングタイム機能を確認すると、魚の活性は、開始直後は高め、1時間ほどしたら食い渋りになり、後半は再び上昇する予測。

これは月の満ち欠けと月の時角から予測したもの。

積極的に攻める時間か、ていねいに探るべきか、釣りにメリハリがうまれる楽しい機能だ。

さぁ魚を探そう

元気な渓魚がアタックしてきた。

午前7時すぎに実釣開始。

慣れている牛山さんが先行、石井さんは後から付いていく。
時計の予想通り魚の活性は高く、すぐに牛山さんにヒット。

これはバラしてしまうが好スタートだ。

この魚は警戒してしまったので、あきらめて釣り上がる。
すると次の場所でもヒット、今度は確実にゲットする。

天然魚なので型は20cmちょっとだが、きれいな渓魚だ。

魚が掛かった場所をさっそく時計に登録する。

この機能は、後日再訪するときの参考になるので「初めて行くが、ポイントが分からない」という友人などと共有できて便利。

渓流では無理は禁物

ときには腰まで浸かる遡行になることも。

牛山さんは中盤までに3尾を仕留めて順調。

攻めたポイントを後から撃つ石井さんは当然ながら苦戦。
それでも、時折、岩陰から魚がルアーをチェイスして楽しめる。

水温はやや冷たいものの耐えられないほどではない。
時折、腰以上の深場や滑りやすい大岩が立ちはだかり、アドベンチャー気分満点。

釣りだけでなく歩くだけでもとても楽しいが、慣れない人には厳しい場所も。

そんな時は無理をしないで林道を歩きましょう」と牛山さん。

ここはすぐ上を林道があるので、難所を避けるときや休憩時に助かる。
当日も6.8kmほど歩いて林道で休憩した。

その際にルート機能を確認すると半分以上を踏破している。
ここまで2211kcalの消費でなかなかの運動量。

ログを頼りに好ポイントへ到達

ミノーで仕留めた牛山さん。

石井さんが「好ポイントで期待できます!」と断言する場所に到着。

牛山さんは「彼はきっと釣るでしょう」と見守りモードで場所を譲る。

二人の予想通りにヒット!それも硬めの竿を胴から曲げるなかなかの良型
しかし、抜き上げの直前にバラし。

いつもニコニコしている石井さんもこれにはがっかりの様子。

その後は牛山さんが1尾追釣して午後3時ごろフィニッシュ。
無事に予定ルートをクリアした。

沢は下りのほうが危険です」と牛山さん。

その点においては、この沢は林道が並走するので安全性が高い。
復路は林道をのんびり歩いて戻る。

釣り上げた美しい渓魚は眺めているだけでも至福。

「水やチョコレートなどの食料、雨具、防寒着は必須です。それと釣りに夢中になるあまり時間を忘れる人が多い。ヘッドライトは重要です」とアドバイスをもらった。

山の中ではときに想像もつかないようなことが起こる。万が一の遭難を想定して、簡易テントやツェルト、パッキングしたダウンジャケットの持参も検討しよう。

遭難時に捜索隊に居場所を伝えてくれる会員制捜索ヘリサービス「ココヘリ」も頼れる。

このサービスは万が一の遭難時、同サービスの現在位置発信端末兼会員証の「ヒトココ」を持っていれば、数km先の捜索隊やヘリに居場所を伝えてくれるというもの。

本人が意識を失ってしまうような場合に使えないGPSや、雪崩遭難を想定した電波到達距離の短いビーコンとは違い、過酷な気象状況でも遠距離から救助隊側が端末位置を捕捉できるという特徴があり、危険が迫っている状況でも頼りになる。

そして何より大切なのは1人で行かないことだ。
当日も3人で力を合わせてクリアした場所があった。

単独では捻挫や骨折をした時点で命の危険にさらされる。
楽しい釣行にするためにも準備は怠らないようにしたい。

<週刊つりニュース関東版 本紙・大谷俊夫/TSURINEWS編>

▼アクセス
中央道勝沼IC~県道213号~雁坂みち~彩甲斐街道~入川渓流観光釣場へ。
有料駐車場あり。

この記事を書いたライター

TSURINEWS編集部

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