ボートでのトップウォーターゲーム 年無しチヌ水面炸裂!【長崎県】

ボートでのトップウォーターゲーム 年無しチヌ水面炸裂!【長崎県】

秋雨前線が日本列島にかかる8月24日。長崎県佐世保市、九十九島内の相浦港を出船。この日のターゲットはチヌ。当日は、小潮でチヌのトップゲームには最適で、年無しチヌも顔を見せた。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 相良宏人)

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ボートチニングゲーム

ボートでのトップウォーターゲーム 年無しチヌ水面炸裂!【長崎県】タックル図(提供:週刊つりニュース西部版 相良宏人)

チヌは以前からフカセ釣りや落とし込みによっても狙われる防波堤、磯場の好ターゲットであるが、昨今ではルアーのメインターゲットとしても盛り上がっており、九十九島夏の風物詩である。

チヌルアーはワームやミノー、ジグなど多種多様。その中でも人気なのがチヌトップゲームだ。トップウォータープラグで釣るチヌは、ほかのルアーで釣るのとはまた違う味わいがある。背ビレを出してルアーを追い、水面が破裂するのはアングラーの心を視覚面からも楽しませてくれる。

当日はボートでのチニングを行った。

トップウォーターゲーム

この日の天気は曇りときどき雨、数日前の猛暑がウソのようにすごしやすい天候だ。満月大潮の小潮最終日、出船した午前7時は干潮1時間前といったところ。

出船した時間の潮位は70cm前後。小潮にしては良く潮が引いているようだ。チヌをトップウォーターで狙う場合、チヌは潮位が低い方が水面に反応しやすいため、こちらが有利となる。

数日続いた雨で海は濁り気味だが、タイミングはベスト。この濁りと潮位がどのように魚に影響しているか思いを募らせながら船を走らせた。

早々に40cmチヌがヒット

20分ほどで九十九島内にあるポイントへ到着。満潮時には水に浸かる岩礁がしっかりと水面から顔を出していた。

1投目、さっそく私にチヌがついた。ルアーを動かすと、うしろにわずかであるが波紋が追いかけてくる。チヌとの間を計りながらアクションしていくとヒットして水面が割れた。

瀬周りのポイントであるため、イトが岩に擦れないようにファイトする。釣れたのは40cm級のきれいなチヌ。ルアーはチヌ用ポッパー。60mm前後のもの。魚はリリースした。

ポイントをずらしながら続投。船尾から乗船者のルアーを見ていると、ルアーの後ろにわずかな波紋が追いかけてきている。「ついてる!」と声を上げた直後、伊藤さんのルアーにチヌが水を割ってヒットした。釣れたのは40cm後半のチヌだ。ルアーはこれも60mmのチヌ用ポッパー。チヌトップ初挑戦の伊藤さんだったが、早くもチヌを手にすることができた。

シーバスもヒット

その後もポイントを移動していく。すると小橋さんのルアーに反応があった。狂ったようにルアーに何度もアタックしてくるが、なかなか掛からない。4回ほどバイトがありフックアップ。掛かったのはナイスサイズのシーバス。

朝の時間帯はシーバスも水面に好反応であるため、シーバスが水面を割ることも多々見られる。シーバスのようなほかの魚種が、違う水面の割り方でルアーに反応するのもトップゲームのおもしろいところ。

このシーバスは残念ながらエラ洗いでフックアウトしてしまったが、私たちの心は火力を上げた。ルアーは90mm前後のペンシルベイトだ。

ポイントを転々としながらキャストを続ける。時折水面が割れたり、波紋が追いかけたりするが、なかなか乗らない。チヌは独特な間があり、それをつかむまでハリ掛かりしないことがよくある。

60mmポッパーで年無し!

そして、伊藤さんにチヌが水面を割ってヒット。釣れたのは40cm級のチヌ。ルアーは同じく60mmのポッパー。チヌトップのルアーはサイズが大きすぎるとフックに掛かりにくい。アピール、飛距離、フックアップ確率などを考えると60mm前後がよさそうだ。

ボートでのトップウォーターゲーム 年無しチヌ水面炸裂!【長崎県】会心の一尾(提供:週刊つりニュース西部版 相良宏人)

ポイントを少し移動。小橋さんがルアーをペンシルベイトから60mmのポッパーに交換した。するとルアーに突然の突き上げるバイトでヒットだ。釣れたのは当日最大の50cmのチヌだ。やはり小さいルアーの方が良いようである。

その後は、伊藤さんや私も数尾チヌを追加し、雨が強くなってきたところで納竿となった。

九十九島チヌの最盛期は6月から7月だが、この時期になるとシーバスなども交じり面白いゲームになってくる。これから季節が進んでいくと気温も下がり魚種も豊富になっていく。今後の海の状況に期待である。

<週刊つりニュース西部版 相良宏人/TSURINEWS編>

▼この釣り船について
Seasonal
出船場所:相浦港
TEL:080(6454)8586
この記事は『週刊つりニュース西部版』2019年9月13日号に掲載された記事を再編集したものになります。