【九州エリア2019】荒食いシーズン到来『落とし込み釣り』初心者入門

【九州エリア2019】荒食いシーズン到来『落とし込み釣り』初心者入門

秋といえば落とし込み釣り。青物にヒラメ、マダイなど、冬を乗り越えるために荒食いをする時期になる。釣り方として簡単なので、未体験の人はぜひチャレンジしてみてほしい。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 APC・飛高宏佳)

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船釣り エサ釣り

落とし込み釣りの魅力

落とし込み釣りでヒットしてくる青物(ヒラマサやブリ、カンパチなど)の魅力は、なんといっても引きの強さ。青物との駆け引きがたまらないので、ついついのめりこんでしまう釣りだ。

青物の産卵時期は5~6月らしく、生まれた稚魚が大きくなるにしたがって小魚のイワシを追いかけて捕食し、秋の9月ごろになると2~4kg級になってくるようだ。

【九州エリア2019】荒食いシーズン到来『落とし込み釣り』初心者入門本命魚の捕食対象となるベイト(提供:週刊つりニュース西部版 APC・飛高宏佳)

落とし込み釣りは、この魚たちの捕食行動を利用した釣り。サビキに小魚を食いつかせ、その小魚に本命(青物・ヒラメ・マダイなど)を食いつかせる。その面白さが広まってからは、毎年大盛況でシニアから若者まで、この釣りに挑戦してみようという釣り人は増えてきている。

タックル

まずはサオ選び。最初にハリ掛かりさせる小魚のアジ、イワシといった「ベイト」のアタリが分かる感度のいいサオ、加えて青物など力の強い魚に耐えうるサオでなければ釣りにならない。これに耐えうるサオは、近年は各釣具メーカーから発売されている。

【九州エリア2019】荒食いシーズン到来『落とし込み釣り』初心者入門タックル例(作図:週刊つりニュース西部版 APC・飛高宏佳)

サオ

代表的なメーカーからラインアップされている落とし込み釣りザオは、6対4調子、7対3調子のものが主流となってきている。サオには釣り人の好みもあるので一概にいいとは言い切れないが、私は7対3調子を好んで使っている。

前述のサオの中には、表示にM、MH、Hと3種類表示されているものもある。M、MHは6対4調子で俗にいうムーチングタイプ。魚が掛かると胴から曲がるため、バレが少なくなり、細ハリスにも対応できる。Hの場合は7対3調子の、どちらかといえば先調子のサオで、力負けしない設計になっている。

青物の大物が掛かった時は、いかに早く底根を切る(引き離す)かで勝負が決まる。特に大型のヒラマサだった場合は海底の根の周りを走り、仕掛けを切って逃げる場合が多い。

サオの調子で使い方を分けるとすれば、6対4調子は9月から10月中旬くらいまで、10月中旬以後は7対3調子のサオを使うといいだろう。もちろん、9月から10月初旬までは(比較的小型と言っては語弊があるかと思うが)2~3kg級級が多く釣れるからだ。

10月以後は大型のヒラマサ、マダイ、ヒラメのザブトン級、根魚のアラやタカバなども掛かることが多くなり、やり取りの主導権を握るためにも大物対応のサオを使いたい。

リール

リールは、この釣りではなくてはならないアイテムで、重要な役割を帯びている。価格も高価な品物なので、慎重に選びたい。

使われるのは、中型電動リール。S社では3000番クラス、D社では500番クラスにあたる。両社モデル共、このクラスになると青物でも10kg以上に対応できる。個人の好みや使いやすさもあると思うので、購入するときはベテランや釣具店スタッフのアドバイスを聞いて選ぶといい。

なお、初心者の方はドラグ調整をうまくできないと思うので、仕掛けの号数によって調整をするので、ベテランの方か船長にお願をするといいだろう。

ライン

リールに巻くラインはPEライン6号を基準にする。釣り人の中には3~4号を使う人もいるが、やはり青物相手では不安。

掛けたら確実に取り込める号数を使いたい。ただし、強いPEラインも傷がつくともろく、一発で切られてしまうので、昨年使ったラインは新しいラインに替えて使いたい。

オモリ

オモリに関しては基準はないが、遊漁船によって80~100号が使われる。オモリの号数は、オマツリ防止のため船長から統一した号数のオモリを使うように言われるので、釣行予約の際にオモリの号数を確認しておきたい。

仕掛け

仕掛けは、釣れる魚のサイズによって号数(太さ)が変わってくるので、船長に確認してから持って行く仕掛けを決めるといい。ただし、仕掛けは最低でも6~8セットは持って釣行したい。

なぜそのように多く持っていくのかというと、この釣りは沈船周りか漁礁周りでの釣りになるため、根掛かりが多くなるためだ。仕掛けが足りなくなって釣りにならなくなるよりも、多めに予備仕掛けを準備したい(余れば次の釣行で使うといい)。

ちなみに私は仕掛けを最低でも12号・14号を各10セット以上、オモリ100号を10個以上を持って行いくようにしている。

時期によって仕掛けの号数が違ってくる。9~10月初旬は12~14号を主軸に、10月中旬~11月にかけては14~16号、11~12月は16~18号を目安にする。

仕掛けは、ハリの胴の2か所ほど平打ちにして反射させ、エサだと思わせてイワシや小アジに食わせるものと、フラッシャーという白い毛状のものを巻き付けて、同じようにエサだと思わせるタイプがある。

なお、平打ちタイプは小魚に見えるのか、イワシや小アジのほかに、イサキ、シイラ、サワラなどが食ってくる場合もある。

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