夏の高活性ヒラメを活きイワシで狙う 好ゲストにサワラも【第2二三丸】

夏の高活性ヒラメを活きイワシで狙う 好ゲストにサワラも【第2二三丸】

外房片貝では8月にヒラメが解禁。夏ビラメの絶頂期を迎えるはずだったが、今年の猛暑は人間だけでなく、エサの活イワシにも影響。問屋のイワシが全滅して供給ストップ。8月18日(日)エサの活イワシ供給ストップでも、「ヒラメを釣りたい」という気持ちが強く第2二三丸で釣行した。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 リポーター・坂本康年)

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第2二三丸でヒラメ釣り

当日は、中国地方を縦断した台風10号の影響で一週間シケが続き、久しぶりの出船。4時半に第2二三丸廣田船長の操船で出港した。

夏の高活性ヒラメを活きイワシで狙う 好ゲストにサワラも【第2二三丸】第2二三丸の出船場所(作図:週刊つりニュース関東版 リポーター・坂本康年)

まずは港前でエサ用のイワシ確保だ。反応にあわせてサビキで狙うと、上がってくるのは小中羽に小さなカタクチとウルメ。中羽は少なく、カタクチは小さすぎる。時間はかかったが、ある程度、確保できたので切り上げてヒラメへ移行。

早々にサワラとイナダがヒット!

7時少し前に到着して開始。左舷ミヨシに私、操舵室下に船長、トモに釣友の黄木さんが入る。

夏の高活性ヒラメを活きイワシで狙う 好ゲストにサワラも【第2二三丸】当日のタックル(作図:週刊つりニュース関東版 リポーター・坂本康年)

開始早々、船長の置き竿が海面に突き刺さるように曲がる。全員とオマツリしながら上がってきたのは、良型のサワラだ。エサは、長めに切ったサバの身エサだという。

続いて黄木さんにもアタって、これはイナダだ。私にもこの魚がヒットする。

流し方変更でヒラメ連続ヒット

シケ続きで底荒れしているのか、上物はくるが本命からのアタリはない。「荒れた後で砂に潜っている」とみた船長。少し風が吹いて潮はそこそこ流れているので、横流し体勢に。根周りだけでなく、平場も積極的に攻める。この作戦が的中して、8時40分に1尾目。同時に船長、黄木さんにもヒット。黄木さんはカサゴだったが、船長は1.5kg。10分後に私に2尾目。

さらに15分後にはサワラが掛かる。歯が鋭く、普通に掛けたらハリスを切られて逃げられるが、うまい具合に上げることができた。うれしいゲストだ。

「ヒラメ40」という言葉はあるが、夏場のヒラメは活性が高い。一気に食い込んで竿が海面に突き刺さるような強いアタリばかりだ。反応はすごかったが、型は1kgちょっとくらい。

大きな前アタリがあっても、その後がないのはサワラらしく、孫バリだけが切れていることが3回ほどあった。この時期のヒラメは「身の厚みがない」と言われるが、肉厚がそろって美味しそうだ。

朝に釣ったイワシは元気がなく、死んだエサを使用。私も黄木さんもそれで1尾ずつゲット。「イワシに元気がなくなった」とすぐに換える人はいるが、死んだエサも大事に使いたいものだ。

ゲストも多彩で土産十分

その後はポツポツとアタリがあり、黄木さんは9時半にハタを上げる。10時に2尾目のヒラメ、その20分後に3尾目と後半にピッチを上げてくる。

夏の高活性ヒラメを活きイワシで狙う 好ゲストにサワラも【第2二三丸】黄木さんに本命(提供:週刊つりニュース関東版 リポーター・坂本康年)

誰かにイナダが掛かると全員にヒット。シケ後の食い渋りを予想していたが見事にハズレた。全員が本命を手にして、ゲストにはサワラやハタ、カサゴ、イナダ、ワカシなどで土産は十分。

本番の冬に備えよう

当日はエサのイワシがなく、釣っての対処となったが、8月20日からは通常に戻って安定供給されているので安心を。

「寒い時期が最盛」と言われるように、ヒラメ狙いはこれからが本番。手がかじかみエサを付けるのも大変な冬場とちがい、快適な気候の下で楽しめるのが一番。秋口から初冬までに、いろいろなヒラメのアタリを経験し、冬場の難しい時期に活かせるように腕を磨いてほしい。

<週刊つりニュース関東版 リポーター・坂本康年/TSURINEWS編>

▼この釣り船について
第2二三丸
出港場所:九十九里町小関 片貝港
この記事は『週刊つりニュース関東版』2019年8月30日号に掲載された記事を再編集したものになります。