潮干狩り攻略ガイド アサリを見つける5つの極意

潮干狩り攻略ガイド アサリを見つける5つの極意

春の定番レジャーといえば「潮干狩り」。ゴールデンウィークに潮干狩りを楽しもうと計画している人も多いでしょう。そんな方々に向けて、このページでは潮干狩りの代表ターゲット「アサリ」の採り方のコツを徹底解説します。また、持ち物・持ち帰り方・下処理・保存方法などの基本情報についても、まるごと紹介していきます。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 編集部)

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目次

アサリの生態

アサリはマルスダレガイ科の食用の二枚貝で、淡水が流れ込む内湾の水深10mくらいまでの砂泥底に生息しています。

貝殻の模様は横縞やさまざまな幾何学模様など変異に富み、同じ模様をした個体はいないほど。古代から食用として親しまれており、採集が容易で、「漁(あさ)る貝」がなまって「アサリ」と言われるようになったといわれています。

潮干狩り攻略ガイド アサリを見つける5つの極意アサリ(提供:週刊つりニュース関東版 編集部)

1~2年かけて稚貝から成長し、成貝の大きさは棲む場所により大きく違いが出ます。一般的に岸寄りはエサ不足のため、貝の形が団子状になり丸く、貝殻も厚くなりやすく、沖側では薄く平べったくなり、成長も早くなる傾向にあります。

したがって、沖側の個体は貝殻が薄くなり割れやすいですが、そのぶん肥満度が増すので食味のいい個体が多いです。

アサリの潮干狩り

潮干狩りでとれる貝の代表格であるアサリ。まずは潮干狩りをする場所や時期、注意点など基本的な情報を紹介しましょう。

潮干狩りの場所

オススメはお金を払って潮干狩りを楽しむことができる「潮干狩り場」です。こちらは漁協などが運営していることが多く、天然物だけでなく養殖のアサリも取りやすいように撒いているため、だれでも簡単に貝をとることができます。

また、ちょっと難易度は上がりますが、アサリに漁業権が設定されていない海域では天然の貝を取ることも可能です。その場合は、密漁にならないよう、各都道府県のHPなどでルールをしっかりと確認してから行いましょう。

潮干狩りの時期

一年の中でも干潮時の潮位が低くなり、潮干狩りを楽しみやすい春がハイシーズンとされています。また、アサリも産卵期を迎えて身が詰まり、美味しくなるのもハイシーズンとされる要因のひとつです。そのため、有料の潮干狩り場も春から初夏ごろにオープンしていることが多くなります。

真夏や秋、冬のシーズンにも潮干狩りが行えるかというと、実はアサリは一年中採ることができる貝です。ただ、高水温期は毒を持つ(貝毒)ことがあるので注意しましょう。貝毒については各都道府県で定期検査を行い、HPで情報公開している場合もあるので、チェックしてみましょう。

潮干狩りをする時の注意点

近年潮干狩りに来て、浅瀬に潜むアカエイを踏んで、毒トゲに刺される事故が急増しています。水深10cmに満たない所でもエイが潜んでいる場合があるので十分に注意して潮干狩りを楽しみましょう。

また、溺水事故も発生しているため、遠浅の砂浜でも潮が満ちてきたら沖合からは早めに戻るように心がけ、水深のあるところなど危険な場所での潮干狩りは避けるようにしましょう。

潮干狩りに必要な持ち物

続いて潮干狩りに必要な持ち物を紹介していきます。

潮干狩り攻略ガイド アサリを見つける5つの極意持ち物チェックリスト(提供:週刊つりニュース関東版 編集部)

熊手と網袋

砂を掘り起こすための熊手(くまで)と、取った貝を入れる網袋は必須。これらは、ほぼ潮干狩り場の売店などで購入可能です。潮干狩り場ではレンタルが可能なところや、料金に含まれる場合もあるので事前に確認しておきましょう。また、ザルやカゴなどもあると砂ごと入れて効率的にアサリを見つけられます。

潮干狩り攻略ガイド アサリを見つける5つの極意熊手と網袋は必須。(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

 

履物・着替え・手袋

水周りで座った姿勢で作業するので、濡れたり汚れたりするのは仕方がないことです。履物は長靴か、サンダルを履き、着替えも必須になります。潮干狩り場には更衣室が設置されているところもありますが、こちらも念のため事前にチェックしておきましょう。手を切らないように薄手のゴム手袋などもあるといいです。

 

防水バッグ

貴重品やスマートフォンを持ち歩く場合、防水バッグやジップロック等に入れて濡れないようにする必要があるので忘れずに。

 

氷・保冷剤

貝とはいえ、気温の高い時期なら保冷は必須となります。休日の帰り道は混雑しやすく、渋滞も避けられません。電車で出かけた場合でも、クーラーにはペットボトルに水を入れて凍らせたものや、保冷剤を忘れずに入れておきましょう。

また、砂抜き時に現地の海水を使うと砂を吐きやすいので、海水を汲むための空のペットボトルもクーラーに入れるなどして持っていくといいでしょう。さて、次は本題のアサリの探し方を詳しく解説していきます。

 

 

次のページは本題のアサリを採る際のコツと下処理方法を解説