渓流エサ釣りにおける【河川増水時の安全対策とメリット&デメリット】を徹底解説

渓流エサ釣りにおける【河川増水時の安全対策とメリット&デメリット】を徹底解説

渓流エサ釣りは季節・天候の影響を多分に受ける釣り。これからの季節は降雨が増えて、増水した河川で釣る機会もあるだろう。今回は、著者が考える増水時のメリット・デメリットと、安全面における注意点を紹介しよう。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

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荻野祐樹

釣り歴は約25年。得意ジャンルは渓流釣りと、カワハギ・タチウオ・メバル(全て餌釣り)等。解りやすい!をモットーに発信していきます。

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淡水の釣り 渓流釣り

目次

重要視したい安全面

まずは何を置いても安全面だ。気を付けるべきことを詳しく見ていこう。

状況によっては釣りを諦める

大増水した河川であれば、そもそも釣りをするのが危険なので諦めた方が無難だ。

渓流エサ釣りにおける【河川増水時の安全対策とメリット&デメリット】を徹底解説このような状況なら支流含めて100%釣りは不可能(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

各河川に設置されているライブカメラ等を利用し、事前に川の状況を把握することで、現地まで足を運んでガッカリ……なんてことを防ぐことができる。

天気予報チェックは必須

釣行開始以降に雨が降らない、という予報ならある程度安全かもしれないが、「雨が降る前に釣行しておこう」という発想は大変危険。予報より早く土砂降りになることもあるし、上流域では既に雨が降っていることもあるので、天気予報には常に気を配りたい。釣り中に雲の様子を見ておくことも重要だ。

鉄砲水に注意

悪天候の前後は、入釣できる水位だと侮ってはいけない。山の天気は急に変わるからだ。先述したように、今いる場所が晴れていても、上流部は豪雨なんてことも普通にある。河川が急に濁り始めた時や、川の音に変化があった時は鉄砲水の危険があるので、すぐに避難しよう。

ダム直下では釣りをしない

渓流釣りが楽しめる大規模河川では、どこかにダムがあることが多い。釣行日に雨が降っていなくても、時折ダムの放水が行われることがある。こうなるとダムの下は水量が急激に増して大変危険なため、ダムがある河川での釣りは避けよう。

釣行時にできる対策

増水レベルがそれほどでなく、安全に釣行できそうであれば、以下のことに留意して釣行しよう。

フローティングベストを着用

渓流釣りにおける便利アイテムとして、著者は以前の記事でフローティングベストを紹介した。

渓流エサ釣りにおける【河川増水時の安全対策とメリット&デメリット】を徹底解説フローティングベストは渓流釣りでも必需品(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

こちらは荷物を持ち運べるだけでなく、安全面において大きな効果を発揮するので、是非着用して釣行しよう。

際どい時は先に進まない

いつもなら遡行できる場所の水位が上がっていて、少しでも「際どいな」と思うのであれば遡行を中止した方が無難だ。行きは楽勝、でも帰れない……なんてことになりかねない。

常に脱渓場所を把握しておく

いつ水位が変化するか判らないので、常に脱渓場所(即ち逃げ場所)を意識・把握しておくことが大切。訪れたことの無い谷や川は地形が把握できていないので、避けた方が無難だ。

中州では釣り&休憩をしない

毎年行楽シーズンになると「中州でBBQをしていた人が増水で取り残された」というニュースを耳にする。これはアングラーにも当てはまることなので、雨天時・増水時は中州で釣りや休憩をせず、岸沿いの脱渓しやすい場所を選ぼう。

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