今週のヘラブナ推薦釣り場2023【群馬県・城沼】

今週のヘラブナ推薦釣り場2023【群馬県・城沼】

春の乗っ込み期ばかり注目を浴びる群馬県館林市にある城沼だが、実は今のシーズン(早春)もいいのを忘れてはならない。盛期ほどの大型は出ないが、それでも日並みがいいと40cm上が狙え、さらに尺~尺2寸の数釣り(10枚以上)できる日も珍しくない。釣り方としては真冬の延長で、長竿の底釣り一択だが、小さなアタリをとらえた時の感動は何者にも代えがたい。眠っている長竿を目覚めさせるチャンスとも言えるだろう。

(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース伊藤さとし)

アバター画像 TSURINEWS編集部

淡水の釣り ヘラブナ釣り

城沼の概況

4月上旬~5月ゴールデンウイークごろが城沼のいわゆる盛期で、大型狙いの釣り人が多数押し寄せ脚光を浴びる。しかし、早春の今も第二の好機と呼ばれ、知る人ぞ知る穴場シーズンなのだ。

乗っ込み期ほどの大型は出ないが、日並み次第では40cmオーバーも狙える。なおアベレージサイズは尺~尺2寸。また盛期ほど釣り人も多くないので、静かに釣りができるのも魅力だ。

ポイント

現状では尾曳橋下流南岸の通称・梅林前からさらに下流のハスの根が出始める境目までが人気。沼側にこだわらないのであれば、尾曳橋上流北岸の鶴生田川も面白い。

今週のヘラブナ推薦釣り場2023【群馬県・城沼】 城沼・一番人気の梅林前(提供:週刊へらニュース伊藤さとし)

次に人気なのは北岸の舟着き場桟橋だが、多くて3~4人しか入れないのがネック。なお桟橋に入釣する際は、ゴミの持ち帰りはもちろん、釣り座回りの清掃(こぼれエサ等)を必ず遂行してほしい。

今週のヘラブナ推薦釣り場2023【群馬県・城沼】 刈り込みバサミで整備したい(提供:週刊へらニュース伊藤さとし)

また入口に張ってあるロープを外して出入りした際は、必ずそのあとにロープを張り直して原状復帰してほしい。これらは桟橋使用の暗黙のルールで、守られない場合は釣り禁止になるかもしれないので必ず守ってほしい。

釣り方とエサ

ポイントにもよるが平均して水深は1本以内なので、釣り方は底釣りに限定される。

春の乗っ込み期であれば手前を短竿で狙うが、今の時期は沖め。日並みにもよるが18尺以上を出したほうがいい。

今週のヘラブナ推薦釣り場2023【群馬県・城沼】城沼での底釣りタックル(作図:週刊へらニュース伊藤さとし)

道糸は0.8号以下を使用し、できるだけ水の抵抗を減らす。ただしハリスは最低でも0.5号以上を使う。水深が浅いためハリ掛かりした瞬間に沖に突っ走るからだ。長竿なら取れるだろうとタカをくくっていると痛い目に合う。よって道糸とハリスのバランスが崩れるので、根掛かりや大型外道(コイ)などが食ってきた時は竿操作に注意したい。なおハリス長は27―35cmが標準。

ハリはエサを安定させたい時はセッサ、逆にゆっくり落としたいならリグルを使う。いずれも強軸がウリであり、強烈な沖走りを難なく止められる安心感がある。サイズは4~6号。

ウキは視認できることを条件に、できるだけ細めのパイプまたはPCムクを使いたい。ボディー長は6~8cm。ウキが小さく長竿のため、振り込みはタスキまたは回し振りになるのは確実。よって釣り座周りにある程度の空間が必要なので、入釣前は要確認だ。

今週のヘラブナ推薦釣り場2023【群馬県・城沼】城沼・北岸の舟着き場桟橋(提供:週刊へらニュース伊藤さとし)

タナは上バリトントンを基本とするが、流れや底の状態次第ではズラシ幅を増やしたほうがアタリが出ることもある。一つのタナにこだわることなく、臨機応変に対応したい。またまれに水位が変動することもあるので、おかしいと感じたら底ダテをやり直そう。

エサは両グルテン。ただしこのままでは集魚力に乏しいので、野釣りグルテンまたは同ダントツを併用する。ブレンドしてもいいし、上バリに野釣りグルテン系、下バリに白系とセット感覚で使用しても面白い。以下はブレンド例。

平常時

わたグル25㏄+グルテン四季15㏄+野釣りグルテンダントツ10㏄+水60㏄。

流れ時

アルファ21が30㏄+野釣りグルテンダントツ20㏄+水60㏄。

なおバランスが基本だが、流れが出たらドボンまたはハリスオモリで止める。使い分けは流速によってだが、できるならハリスオモリのほうが触りにしろアタリにしろ動きは出やすい。

<週刊へらニュース伊藤さとし/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
城沼
入釣料:¥500(現場徴収)。釣り台必携。キャリーカート、長靴、刈り込みバサミ用意。
この記事は『週刊へらニュース』2023年3月3日号に掲載された記事を再編集したものになります。